「20代半ばから30歳になる頃にかけてが、今までの現時点での、ふり返ると辛かった、苦しかった時期です。
統合失調症の症状とは関係がないのかもしれないのですが、吐き気の苦しみに襲われまして、その吐き気の苦しみプラス、“うつ”に襲われました。それで、何気ないことといいますか、簡単なこととか、何気なくできることが本当に苦しくてできない状態が数年ありました。
1人で外に行くことも苦痛で、もう、どうしようどうしようという考えのことが多かった時もありましたし、両親と一緒じゃないと電車に乗れなかったり、一人で思い切って外に出てみても5分も持たなかったりということが多かったです。」
「安定するようになったきっかけのようなものは、本当に、私自身でも分からないです。30歳を過ぎた頃からだと思います。
28歳の時に日記をつけ始めまして、それで自分の日記を書くことで、生活リズムというものをつけたいなと思い日記をつけ始めたのですが、日記をつけ始めたことで生活にハリが生まれまして。ハリが生まれたことで、状態が安定してきたかなという印象を持っています。
日記をつけ始める4年前まで、日記をつけていたのです。で、日記を中断せざるをえないぐらい状態が、体調が悪くなってしまいまして、4年間、(日記を)つけられない状態でしたが、なぜか、日記をつけて、いろいろ記録したいという思いが芽生えてきまして、日記をつけ始めました。
(日記は)病気になってからですね。中学生の時からなので。完全に自分で日記を書こうと思いました。お笑いコンビの猿岩石(さるがんせき)という2人がいまして、中学生の時にとても人気があったのですが、その2人が猿岩石日記という本を2冊ぐらい出版していたのです。それが偶然、家(うち)にあって、1行で終わる日もあれば、たくさん書いてある日もあって、面白いなあと思って。それで、これだったら自分でも書けるかなあと思いまして、それがきっかけでした。」