「高校生の時です。学生時代の友人から、どうしても精神疾患について理解されない、分かってもらえない。また、精神科についての勉強といいますか、知識を持っていてほしいにもかかわらず、持ってくれないということがありまして、それで友人関係が壊れてしまったということがありました。
病気の名前であったり、精神疾患という(を抱える)人がいるということや、(それは)めずらしいことではない、難病ではないということであったり……。その知識を、世の中や、精神疾患の人がたくさんいながら、それでも生きている人がたくさんいるんだということを、知識として知ってほしいということがありました。
福祉のことに関して1つありまして。私が小学生の頃に福祉実践教室というものが学校でありました。その時は車椅子の方が学校に見えて、いろいろ、車椅子の生活はこういうものだとかを実践されて、生徒、児童も車椅子の体験をするということがあったのを記憶しているのですけれども。小学生ぐらいの頃から、精神疾患についての教育ができていると、成長するに、大人になるにつれても自然と精神疾患があるのだということが受け入れられるかなと、私自身は感じています。
最近は脳機能のネットワークの障害と言われているので、やはり、脳科学とか、気持ち、心の動きであるとか、そういうところから始めていくことが大事なのかなあとは思います。小学校の高学年ぐらいからだといいのかなあと思います。」
「精神疾患に関しての情報をテレビでもっと流してほしいです。認知症に関しての社会の認知度はものすごく広まってきていると思いますけれども、精神疾患に関しては、残念ながら悪いほうが広まってしまっているような気がします。
あと、昨年(2016年)はパラリンピックもありましたけれども、パラリンピックで、障害の方が活躍されているのを見て、そこに精神障害の方がいないのが、正直、複雑な思いでしたので、精神疾患であってもすごいというか、プラスに働いて生きてみえる方がたくさんいるので、もっとそういう方を取り上げたり、精神疾患は珍しくないということをもっとマスコミが広めていってほしいという願いというか、夢があります。」