「離婚して2回目の入院をした時は、2年間ぐらい、完全に幻聴が聞こえなくなるまでかかりました。作業所に通ったり、あとは、日本語ボランティアといって、外国の方に日本語を教えるボランティアを作業所と平行してやっていました。
市の地域活動支援センターに通っている時に、同じ系列の作業所があるよと聞いて、それで、市の作業所に通うことになりました。」
地域活動支援センター:地域で生活していくうえで生じる問題、相談などに対応する機関。ほかの機関とも連携しており、社会資源(福祉サービス)の紹介や住宅、職業、生活支援サービスなどの情報が得られる。障害者自立支援法に基づき2006年10月から制度化された。
「入院した(C)病院の壁に貼り紙がしてあって、地域活動支援センターと書いてあって、それで知りました。
先生には(C)病院のデイケアに通ってもいいよと言われたのですけれども、デイケアは、いつだったかなあ、2回目の入院のあとですね、(F)病院に通った時にデイケアが付いていたのですけれども、ただ行って、自分はポータブル、持ち運びできるDVDプレーヤーを持って行ってDVDを見て。で、みんなでお弁当を食べるという小さい部屋にすし詰め状態になっているような……、デイケアと言ってもあまり意味がないようなデイケアだったので、もっといろんなことができるようになりたいと思って、地域活動支援センターを選んで、行くようになりました。」
「いえ、違います。今は東京にある(S)クリニックに通っています。
(通院先は)転々としています。今、私が言ったデイケアの付いている(F)病院から、薬がちょっとそこは多いというので、薬が少ないということをうたい文句にしている茨城の(T)クリニックに通ったのです。4年間はそこに通いました。で、1度は寛解したのですけれども、そこの病院が移転することになって、移転のついでに、断薬専門クリニック、薬をまったく飲まない(D)クリニックに変わったのですね。
それで、その先生の言うとおりに断薬をしたら、今度はまたもう本当に大きい再発をしてしまって。それで、再発したあと(T)病院に行ったり、そこの病院に併設しているカウンセリングに母に連れられて行ったりしたのですけれども、『もう断薬したんだから来る必要はない』と言われて受診を断られてしまって。
それで、そのあと病院探しが始まって。私も病識がないぐらい再発してしまったものですから、(Y)クリニックになら通ってもいいと自分で言ったみたいなのですね。入院はもうこりごりだったので、入院施設のないクリニックを選んで母に言ったみたいなのですね。それで母がその(Y)クリニックに連れて行ってくれて。そこも栄養療法とか、サプリメントで主にして治していくと、薬は本当に最小限という病院で、1か月ぐらい通ったのですけれども。ちょっと落ち着いたのですが、家からかなり遠かったので、ちょっと通いきれないというところで、ここから(自宅から)電車で2駅の(H)クリニックに変わりました。
(H)クリニックに通ったのですが、どうもちょっと、認知症専門のクリニックで、ぱっとしないというか……、母がその時に、断薬専門クリニックで、統合失調症ではなくて解離性障害なのではないかというふうにも言われまして。他の病院では全部統合失調症と診断されたのですけれども。で、母が、テレビでEMDRといって、解離性障害に効く、こういうふうに目線を動かすのかな、心理療法をやっていて、その心理療法をやっている病院を見つけてきて、母の紹介で、(S)病院に通うことになりました。
(現在のS病院)ですが、1回、去年まで、1年間ぐらい、ここから近くて入院施設もある(M)病院にかかっていました。理由は、(S)病院の先生はすごく相性が合って、優しくて良かったのですが、年金に関して厳しくて、それで、一度年金を更新の診断書を書いてくださいと頼んだのですけれども、すごく渋られてしまって……。
じゃあ、病気を持っている人はどうやって生活をしているのですかと聞いたところ、生活保護か障害者枠で働いていると言われたのですが、私の場合ちょっと生活保護には当てはまらなくて。障害者枠もちょっと事務とかの仕事だと、目がすごく悪くて、パソコンを見ていると涙が出てくるドライアイがすごくて、ちょっと事務の仕事ができないので、どうしても障害年金をいただかないと生活していけないというんで、(M)ホスピタルに移ったのですが、通っている時に具合が悪くなってしまって、それで、今の(S)病院に戻る形で、半年ぐらい経ちました。」
「相性が合う先生に出会うまでは、やはり時間がかかると思います。(M)ホスピタルも最初に診察を受けた先生は、すごく良さそうな先生だったのですね。で、その先生になりたい(担当になってほしい)というふうに受付の人に言ったのですけれども、もう新患はその先生は取らないというふうに言われまして、違った先生を紹介されたのです。でも、その先生が、どうも相性が合わなかったので……、行き当たりばったり的なところがあって。
セカンドオピニオンとかを受ければいいのかもしれないですけれども。相性が合う先生が見つかるまでは、ちょっと苦労するかもしれないです。」
「話を聞いてくれて、薬の要望も聞いてくれて、あとはやはり優しい先生がいいと思います。
やはりこちらが萎縮してしまうような、『自分は先生なんだ』というふうに、プライドをもっているような先生だと、ちょっと、こちらも不信感を持ってしまうというか……。やはり、患者の目線で考えてくれる、幻聴とかも辛いというのを分かってくれたり、そういう先生が優しい先生かなあと思います。」