統合失調症と向き合う

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I.K.さん
I.K.さん
1975年生まれの42歳(収録時)。20歳頃から兆候があり、26歳時に初受診。29歳の時に幻聴などの症状が出て入院。入院の体験は2回。現在はデイケアに通いながら自立を目指し、楽しみとして書道教室にも通っている。通院は、2週間に1回。母親と二人暮らし。
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13メッセージ
Q.同じ病の方へメッセージをお願いします

「今は、新しい薬などもどんどん出てきていて、デイケアに通えば、理解してくれるスタッフもいますし、家族会などで家族も勉強してくれれば、家族も理解してくれると思うし。昔に比べれば、映画があったりして、うつ病や統合失調症に対して理解のある人が増えていると思いますので。書道の先生も、うつを経験したことがあるとのことで、理解してくださって、受け入れてくれている部分もあるので。引きこもったり、あきらめたりしないで、いろんなところに出て行ってほしいなと思います。」

Q.ご家族に望むことは?

「やはり、去年、だいたい8か月ぐらい前から具合いが悪くなって、幻聴幻視が出てきてしまって、その辛いという気持ちを分かってほしいなあと思います。一緒に住んでいる母がいちばん分かってくれていると思うのですけれども、一緒に住んでいない弟や妹にも、もう少し幻聴幻視の辛さを分かってくれたらなあというふうに思います。

腫れ物に触るようなものでもなく、やはり日常的にフランクに接してほしいなと思います。ただ私は弟がすごく苦手なので、病気になった最初から、弟の影に怯えているところがあって……。だから、弟の影からも逃げられるように自立したいなあと思っています。」

Q.医療従事者へのメッセージをお願いします

「もう少し、ピアスタッフとかを増やして雇ってくれるといいなあ、障害者雇用が増えるといいなあと思っています。前にそういった仕事がしたいなあと思って、いろんなところに電話をしたのですけれども、施設ですとか、今通っている地域活動支援センターにも、雇ってくれないかというふうに電話をしたのですけれども、『募集してない』と言われて。

今、1回だけやったピアスタッフの仕事は、(C)病院に行ったのですけども、入院している患者さんに、外の世界はいいというか、退院促進の仕事があって。あとは、地域活動支援センターはこういうところだよと説明をしたり、そういった仕事があって。だからピアスタッフになったら、やはり引きこもりの人に、例えば外の世界を教えてあげるとか、施設に勤められたら、病状が重い人の気持ちを分かってあげられるようなピアスタッフになれたらいいなあと思っています。」

Q.インタビューに協力くださった理由を教えてください

「やはり同じ病気を持っている人に、自分の体験を語ることで、何か前向きな気持ちになれたり、『自分と同じなんだ』と共感してもらえたり、自分も動画のサイトを見て、すごく共感するところもあったので、自分も出て、共感する相手になればいいなあと思って応募しました。」

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