「断薬専門クリニックに通っていた時は、『たいした仕事してない』と言われたり、作業所に通っていたのですけれども、そういった言葉に、ちょっと違和感を感じたり(覚えたり)しました。あと前回の(M)ホスピタルに通っていた時に、1年前に具合いが悪くなってしまって、それは原因がちょっと分からなくて、何か取り憑かれるみたいな症状があったのですね、幻聴幻視の他に。
幻聴幻視だけなら動けるので何とかなるのですけれども、取り憑かれてしまうと動けなくなってしまって、横になって時間が過ぎるのを待つしかないみたいな状態になってしまって。で、新薬を飲み始めた頃だったので、その薬のせいなのではないかというふうに(M)ホスピタルの先生に言ったら、『(あなたは)コロコロ変わるから』と言われて、話を聞いてもらえなかった時があって。その時も結構どん底だったのですが。もう、ちょっと『生きていてもしょうがない』ではないですけど、そんなふうに落ち込んでしまったこともありまして。先生に対して憤慨というか、ちょっと不信感ですよね、思ったことはあります。」
「今の病院で、取り憑かれている状態のことを言ったら、『解離したんだぁ、かっこいいなあ』とか言ってもらって。今まで自分で自己嫌悪になってばかりの症状だったので、違う見方で見てもらったみたいで嬉しかったです。
現在の(S)クリニックの先生は、年金に関しては厳しいですが、いつも前向きで、楽観的な見通しを言ってくれるので、絶望的になっていても、すごく抜け道というか、そういうものを教えてくれる先生だと思うので、そういったところもありがたいなあと思っています。
(それから)デイケアの責任者に、まだ幻聴があると言ったら、そのぐらいのほうがいいよねと、徐々に良くなっていったほうが、あまり急に良くなると揺り戻しがあると言ってくれたりしたことも、すごく嬉しかったことでした。」