統合失調症と向き合う

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寺島昭さん
寺島昭さん
(てらしま あきら)
1976年(昭和51年)生まれの41歳(収録時)。24歳頃に睡眠障害が出て精神科を受診。「うつ状態」からその後、27歳の時に統合失調症と診断された。入院の経験は無い。武道など身体のトレーニングで症状が良い状況に。現在は、就労継続支援事業所A型とリサイクルショップの2つで週5日、午前10時〜午後5時ぐらいまで働いている。長野県諏訪でジークンドークラブを設立して活躍中。
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6就労に必要なこと
Q.精神障害をお持ちの方が就労できるために必要なことは?

「本人は、まず、いかに外に出ることができるかということから始まります。外に出ていって、あとは人と話せることが大事だと思うのですよね。やはりコミュニケーションができなければ、その後ひずみが生まれて、その面で精神的に病んだり、コミュニケーションも仕事もうまくいかないと思うのですよね。

まあたしかに仕事のスキルが求められるのはあるのですけど、我々はその前にコミュニケーションが取れていないということがまず大前提だったので、治らない病気だけど克服するということをやはりやっていかないといけないなと思います。

まず人と人との対話。意思疎通ができなければ、仕事もやはり伝達もできないと思うのですよね。『ホウレンソウ』というのがあるじゃないですか。だから、ちゃんとした報告、相談、で連絡ができなければ……。自分は何を持ってこういうことがやりたい、自分は何を持っている。それはもう趣味でもなんでもそれこそ精通すると思うのですけど……。生きる過程でもそうだと思うのですけど、そういう面でも大事だと思っています。

だからそのためにも、B型作業所(事業所)があり、A型作業所(事業所)とかがあると思います。デイケアは行っていないですね。B型がその時あって、B型がデイケア状態だったので。」

デイケア:地域の保健所や精神保健福祉センター、医療機関などで、個人別の評価と働きかけ、およびレクリエーションやSST(社会生活技能訓練)などのグループワークを組み合わせることで、社会復帰の足がかりとする取り組み。

Q.社会的に必要なことは?

「やはり理解ということが大事だと思います。こういう障害があるからということも、それを理解しろといっても、病気を理解するのではなくて、そういう人がいるということをやはり知っておかないといけないのかと思います。

自分もジムとかに行っていて交流していると、『その病気ってなんなの?』ということがあるので、やはり知られていないのかなということがあったりするので、会社の人達もそういう病気があるということを理解してやらなければいけないのかなと思いますけどね。」

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