がんと向き合う

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横井 麻珠美 さん
(よこい・ますみ)
1997年4月より癌研有明病院に勤務(当時は癌研究会附属病院)。特にがん化学療法看護に深くたずさわりたいという思いが強く、入職以来、化学療法に関連する部署に所属。近年、入院期間が短縮され、外来治療に移行している医療の現状から、外来で通院される患者さんの看護を大切にしたいと考えている。
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2自分でできる副作用対策
 a. 感染対策

「一般的に言うと(抗がん剤の副作用として)骨髄抑制というものがあり、それにより白血球数が下がるため、細菌やウィルスに感染しやすくなります。感染対策としては一般的に、手を洗ったり、うがいをしたり、風邪を引いている人の近くに行かずにマスクをしましょうと、基本的なことですが、それがきちんとできるように説明しています。

手洗い、うがい、外出時のマスク着用
(ウィルス・細菌感染の予防)

白血球数が下がると、体の抵抗力が弱くなってきますので、免疫力自体が弱まってきます。たとえば、ちょっとした風邪でも普段だったらすぐに治るものが、重症に悪化したりしますので、骨髄抑制で白血球数が下がっている時には注意してもらっています。あとはたとえば膀胱炎になりやすかったり、感染症のひとつとして口の中の感染というのがあります。

(抵抗力がなく)どんどん悪化してしまうため、早めに抗生剤を飲まないといけないということがありますので、たとえばインフルエンザがはやっているようなときは、かかりやすく、重症化しやすい、肺炎になりやすいと思っていたほうがよいと思います。」