2自分でできる副作用対策
f. 不眠対策
f. 不眠対策
「吐き気止めの薬のなかに、たとえばステロイドが入っていたりしますので、(その副作用として)眠れないという場合もあります。眠れない原因は患者さんによっていろいろな理由があると思いますので、一言で『睡眠(導入)剤を飲んでください』とは言えないのですね。どうして眠れていないのかというところをやはり引き出して、何かほかにたとえば痛みがあるのか、別の副作用で悩んでいるのか、社会的な問題を抱えていて悩みがあるのか、そういう辺りを聞いて、それに合った対処をしていくことで、睡眠が取れるようになるところにつながっていきますので、ただ『眠れないから睡眠剤』とは結びつけないほうがいいかなと思います。
あまり安静を重視して家にじっとこもって日中にうとうとと寝てしまったりすると、やはり夜眠れなくなることもあるので、なるべく昼間は必ず起きていただいて、多少体を動かしてもらうほうが、夜、すっきりと眠れるひとつの方法だと思います。意外に昼間30分、1時間と寝てしまうと夜寝つきが悪くなりますが、10分、15分の休養や睡眠はよいと言われています。それ以上長くなるとやはり夜の不眠につながるので、それは控えていただくように話しています。」