4抗がん剤の副作用
②悪心・嘔吐
「次に消化器症状についてです。抗がん剤が消化器粘膜にダメージを与えるなどの理由から、悪心・嘔吐・下痢・口内炎などの消化器症状が出ます。ひどくなると治療が継続できなくなる原因ともなります。
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対策としては、いくつかの制吐剤を予防的に服用し、投与後は症状に合わせて服用します。 特に5-HT3受容体拮抗剤というお薬ができてからはコントロールがしやすくなりました。最近アプレピタントという新しいタイプの制吐剤が承認され、遅発性嘔吐に対する有効性が報告されています。吐き気がひどくお薬も飲めないときには、座薬の制吐剤がありますので、まずこれを使って少し落ち着いたところで服用することをお勧めします。
吐き気が原因で食欲がなくなることもあります。無理をせず食べられるときに食べられるだけ食べましょう。吐き気がひどく食事が取れないような状態が続くようであれば、医師あるいは薬剤師に連絡をしてください。」