「胃がん見つかったのは、そのあとですね。『家族を呼んで来て』と言われて、『これは何かあるな』と思ったら、『胃がんです』と言われました。」
「いえいえ、いやじゃないですよ。『なんだそれ』と聞くのが楽しみだったですね。特に落ち込んだりとか、そういう気持ちは全然なかったです。ただ『今度は(手術を)うまくやってほしいな』という気持ちだけで、特にがんに対するそのなんというか恐怖心は、何もないのですよね。がんも『普通の病気だ』とそんな感覚しかないものですから。先生のほうも、『ま、焦らないでやるべぇ』というような気持ちでいたものですから。」
「これは先生がよかったせいか、全然問題なく終わりました。そのあと、抗がん剤はやはり3年か4年ぐらい飲んでいました。それで抗がん剤の副作用が少しありまして、指先の肉の部分がしょっちゅう割れるのです。水がしみて痛いのですね。ですから洗いものをするときは全部指サックをはめながら仕事をしていました。これは1年ぐらいありましたが、抗がん剤をやめてからパタッとなくなりました。
あとは胃を3分の2とっていますから、食事は『4回か5回に分けて食わなきゃだめだよ』と(病院でも)言われたのですが、私の場合、4回も5回も食べなかったですね。今も食べません。食べる量が少なくなって、食べる速度も遅くなりました。それはよく噛むからだと思うのですが。」
「去年、札幌がん検診センターで大腸と胃の検査を受けて、大腸に血が出ているのではないかと言われ、もう1回ちゃんと検査をしてもらうと、やはり大腸にポリープがあると言われました。それで今年(2010年)の5月にポリープを手術しております。3個ありました。採ったところ、『悪性じゃない』と言われて安心しております。」
「(主治医が病院を移ってしまい)実は今、病院に行っていないのです。先生が移った先の病院に行こうと思っているのですが、日中は私は働いているので、時間帯が合わないのです。それでずっと診察も受けないできていて、どうしようかなと今考えているところです。困ったな・・・と思って毎日過ごしているだけです。」