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+ ストーマと向き合う
林 敏孝さん
林 敏孝さん
(はやし・としたか)
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1948年熊本生まれ。2002年血尿があり病院を受診、右腎臓と尿管の間に腫瘍がみつかり、手術で摘出。2005年3月福岡西方沖地震以後、仕事で過労が続き、翌月突然起き上がれなくなり病院へ搬送。膀胱内腫瘍を切除、ストーマ(人工膀胱)を造設。その後、腸ヘルニアで入退院を繰り返すも、現在は病院のボランティアとして患者の相談相手、看護師のストーマケア指導に奔走する。
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5安心のよりどころ

「歴史が好きで、本を読むことが好きです。だからそういうことに頭が回っていきます。次に病院側から指導してくれと言われたら、資料作りをまたやってしまうから、結構時間はないですよ。いろんなふうに費やしています。だからテレビも自分が観たい番組しか観ません。

それからお寺回りが好きで、名古屋にいたときには、何も用件がないときは毎日曜日京都に行って、歩いてお寺回りをしていました。私の守護人というか、背後霊というか、それが三十三間堂の千手観音で、不思議とどういうわけか三十三間堂に惹きつけられるのです。京都に行ったら、三十三間堂に行かないと、名古屋に帰れないという感じがしていました。

(三十三間堂には仏像が)約千体あり、その仏様のひとつひとつの様子や顔を見たら、全部違うのです。三十三間堂の住職さんが『お宅しょっちゅう来てはりますね。今どこまで見ました?』と言うので、『今、半分見ました』と言うと、『これからが面白いよ』と、そんなこともありました。

だから、そういうことでこの病気になっても何か安心しているというのがあるんじゃないですか。

千手観音に惹きつけられるというので、ひとつ思ったのは、私はいろんなことするのが好きなんですよ。ひとつのことをずっとするのではなくて、これもして、あれもして、いろんなことを同時にやってしまうのですよね。考えたら千手観音だよなと。」