11統合失調症の方へのメッセージ
「やはり治療の中心になっていただきたい、主役になっていただきたいということがあるんですね。ご自身でここを良くしていこう、治療の主体になっていこうというようなお気持ちを持っていただきたいと思っています。
その上でなんですけども、専門家と良いチームを築いていただきたいというか、良い協力関係を築いていただきたいんですね。先ほど薬のことでもお話しましたけども、統合失調症の症状についても、あるいは薬の効き方についても非常に個人差があります。それからもちろん生活の状況とか、あるいは人間関係とか個人差があります。ですから統合失調症だということで、一律に治療をするのではなくて、その個人差に合わせた、状況に合わせた治療ということが大事になってくるんですね。
そうしますと専門家とうまい協力関係を結んで、そのお一人お一人にとって良い薬を選ぶ、良い心理社会的治療を選ぶ、それから良い目標を立てるというようなことをしていく必要があるんですね。そういうことによって、治療していこうという意欲を持っていただけると一番良いなあというように思っています。」