「(再発は)ちょうど1年ですね。働き始めて10か月ぐらいした時に娘のほうから、『お母さん、私、何かまた変な感じがする』と自分で言い出したんですね。どんな感じなの?と言ったら、一番具合の悪いときに、お年寄り、おじいちゃんが見えるということをよく言っていて。部屋の窓から、『お母さん、電信柱のあの下のところにおじいちゃんが立って私のほうをじっと見ているんだよ。お母さん見える?』と聞かれたことがあって。『いや、お母さんには見えないけども、あなたに見えるんだ。もしかしたら私のお父さん、あなたのおじいちゃんが心配して、見ていてくれるのかも知れないよぉ』というようなことを言った記憶があります。
それがまた本人の中では、ちゃんと見えないんだけれど何か見えるような気配を感じていて、何か嫌な感じがするということを言い出したので、またやっぱり病院に行ったほうがいいのかなあということで、病院に行き始めたのが、ちょうど1年ぐらい経った頃ですね。それであっという間に、また最初の症状のようないろいろなものが出始めて、そのとき初めて、これは何か安易に考えててはいけない病気なんだなということに、やっと気づくことができました。」
「タッチの差ぐらいで、また病院に行き始めて、薬を飲み始めたと同時に、またちょっと落ち着かなく動き回るとか、症状が出始めましたね。だけど、それと同時ぐらいに薬を飲み始めていたので、初発のときほどひどいことにはならなかったですね。激しい症状が落ち着くのは、割と早かったです。
そんなに激しい出方もしなかったですね、その再発のときには。2か月ぐらいで、本人もだいぶ感情の浮き沈みというのは、落ち着いていた。どちらかというと、“うつ”っぽい状態が続きましたね、そのあとは。なかなか寝つけないとか、あとはちょっとした家族の言葉でイラっとしてぷいっと怒ったような感じで自分の部屋に籠もって、部屋のドアをバシーンと閉めたり、そういうことがありましたね。
(病院は)前と同じところに行きました。他(の病院)がよく分からなかったですし、本人も慣れたところでいいということでしたので。」