「そのあとは関東地方で就職しました。やっぱり最初のほうだけは楽しいんですけどね。あと新人研修でたくさんの同期と会いまして、いろいろと課題をこなしていったり、終わったあとは打ち上げで飲み会に行ったりとか、そういうところは楽しかったんですけど…。

で、配属されてから、実際に仕事に取り組むわけですが、そこで大きくつまづいてしまいました。仕事の手順がなかなか覚えられなかったり、私、配達のほうに配属されたんですけど、道順を地図を見ながら覚えるということがなかなか大変で、結局、ぜんぜん覚えられなくて、上司からも、『他の同期はだいたい2、3か月やればだいたいのことはできんだぞ、お前はいつになったらできるんだ』というように、叱られまして。お前、ちゃんとできるんのかと、きつく言われて、そしたら、もう、『はい、できます』としか言えないと思うんですよね。『いや、できません』と言ったら、何でできないんだってまたくどくどと怒られますから。仕事だから、できないことでもちゃんとやらなきゃという思いがあって、なかなか、自分にはできませんとか、教えてくださいということが言えずにいました。まあ、入院しまして、結果的には退職しました。」