7病名を告げられたときの気持ち
「最初の入院の時にはまったく病名などは聞かされませんでした。2回目の入院のときに、休職にあたって、先生に書いてもらった診断書を見たら、“適応障害”と書かれていて、『なんなんだろ、この病気』としか…。最初は、適応障害と知らされていたんですけど、そのあとで、統合失調症だよということを、(主治医から)教えられました。25歳のときです。
そのときは、まったく病気のことについて分からなかったので、『あぁ、そうなんだぁ、自分はそういう病気なんだぁ』というふうにしか思えなかったです。そのときは特に(先生から病気の)説明はなかったですね。」
●精神疾患への周りの反応
「そうですね、高校のときの友人で、今でも付き合っている人達がいるんですけど、やはり精神疾患については、『薬を飲まないほうがいいんじゃないか』とか、『気合だ』とか、『精神論でなんとかなるんじゃない』と言うような人もいますので、なかなか…、病気のことをひけらかすことはできないですし、あまりしないですね。
まあ、そういう薬を飲んでいるから病気なのかということを問い詰められることもありませんので、隠しはしませんけども、自分から進んで明らかにすることもないといった感じです。」