統合失調症と向き合う

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藤枝脩平さん
藤枝脩平さん
(ふじえだ しゅうへい)
1983年生まれ、27歳。大学生(19歳)のときに発症、受診。大学卒業後、就職するがうまくいかず退職し、実家に帰る。その後、就労継続支援B型(非雇用)事業所に勤めるが辞めて、現在は自宅で母親、祖父母とともに暮らしており、祖父母の世話などをしながら毎日を過ごしている。状況に合わせて相談支援センターを利用。
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62回目の退院後の生活
●実家に戻る

「そのあと退職して、すぐに実家に引っ越しまして、実家で休んでました。実家に戻って、市内の精神科の病院に通うことにしました。

そのときは、そもそも市内にそういうデイケアだとか(就労継続支援)B型事業所があることなどまったく知らなかったので、2週間に1回病院に行って薬をもらって、家ではそれを飲むということを続けていました。」

●服用している薬

「初めは2種類だったんですけど、そのあと、1つ追加になりまして3種類です。最初はリスパダールグッドミンだったんですけど、途中からジェイゾロフトが加わりました。それと、偏頭痛がしていまして、そのときの頓服薬としてロルフェナミンを処方してもらっています。

正直なところ、薬を飲んで劇的に変わったかというと、そういう実感はまったく得られてなくって。でも、振り返って、あの時と今を比較したら、ああ、変わったかなというふうに思うくらいですね。」

リスパダール(リスペリドン):非定型抗精神病薬
グッドミン(ブロチゾラム):睡眠薬
ジェイゾロフト(塩酸セルトラリン):抗うつ薬
ロルフェナミン(ロキソプロフェンナトリウム水和物):消炎・鎮痛薬

●症状

「(症状は)まあ、激しくはないですね。たぶん、何か起こったときに初めて強く症状が現れるタイプだと思います。幻聴はないです。妄想というのか、常に誰かから監視されている、だったり、自分の話していることや物音も盗聴されてるというような、誰かが気になるという症状があります。」

●薬の副作用

「副作用かなと思うんですけど、体重がすごく増えました。今70kg台です。 2回目の入院のときに体重を量ったら56kgぐらいだったのが、入院を経て、1年、2年経つと太っていました。

(対応策は)特にはしていないですね。リスパダールの副作用のことについては、先生から、食欲が以前より増えるというふうに聞いていまして、そういうことですので、食事の量をちょっと制限したり、運動をしていけば、体重も落ちていくだろうというようなことは言われました。運動は、もう全然していないですから、確かに薬のせいというよりは運動不足なんだろうなとは考えています。

スポーツとかしたいんですけど、なかなかそういう機会がなくって、あまりスポーツはやっていないです。(就労継続支援)B型事業所の利用者だった頃は、同じ利用者さん達と、たまにカラオケに行ったりですとか、あとは、食事会をしたりというふうに交流がありました。退職してからは、あまり交流はないです。」

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