2受診までの経緯
「正式に受診したのは、大阪でOLをしていた22歳のときに、友達の勧めで小さなクリニックを受けたのが、最初になりますね。
取りあえず仕事に行っても仕事にならなくて、お腹をこわしたりして仕事もできなくて、うつ状態で、体重も減って、『もう死にたーい』とか思って、どうしようもなかった感じで…。で、友達が見かねて、その友達が働いている、病院ばかりが入っているクリニックのビルがあるんですけども、『その中に精神科の病院があるから行ってみたらどう?』と勧められて、かかりました。
私自身は(精神科への)偏見はなかったですね。そのときは一人暮らしをしていたので、親も特に行くなとか反対とかもなかったので、自分一人の判断で。もう、どうしようもないということは自分でも分かっていたので、『取りあえずなんとかしなければ』という思いで行ったので、精神科に行くということに抵抗はなかったです。」
●発病するまでの状況
「最初に受診したときは、一人暮らしでしたけれども、そのときに、前、最初に結婚した健常者の夫がいるんですけれども、発病するまでの間に、私の両親がその夫とつき合うのを反対していて、そのことを自分でもすごく気に病んでいて。それと、たしか二十歳のときに不妊症だということが分かって、女性としてのアイデンティティー、『自分は女じゃない』とか、そのように思ったりして、そういうことが、発病のきっかけになったか引き金を引いたかなあという感じがします。」