「でもねえ、受診してちょっと良くなったらすぐ服薬も中断して、病院にも行かないということを何年も何年もしていたんです。治った、病院(行くのを)やめます、で、復職してがんばる。で、また再燃というか再発して、また病院にかかってという生活を、何も知識がないままに、何年も繰り返していって、もう慢性化してしまったんですけれども。ここ10年近くは、ちゃんと毎回受診して、お薬も毎日飲んでというふうにしていますけども、最初の頃はほんとに服薬も中断しがちで、ちゃんと病院にはかかっていなくて、知識もなくて。それで、治療法といっても薬物療法がほとんど。で、最近は入院をよくするようになって…。
去年(2009年)の年末に内観療法という、ちょっと古臭いんですけれども、閉じこもって自分を観るという療法を1週間したことがあります。基本的に薬物療法、最近では入院、内観療法をやったことがあります。」
「やっぱり疲れが溜まっているときとか、寝る前とか…。私、1日の最後に、反省会を自分一人で開くんですけれども、その自己反省会のときに、『今日ああすれば良かった、こうすれば良かった』と思ってくると、ああ、自分はうまくやれていなかったんじゃないか、自分はOKじゃないんじゃないかと思って自分を責めだして、そうすると幻聴さんが出てきて、『お前なんかダメだ、お前なんかできそこないだ、死ねえ』とか、『お前なんか生まれてこなければ良かった』とか言い出すわけですよ。そんな感じで始まります。
基本的にね、お母さんの声で、ダメとか死ねとか、自分の声だけでも、何々しちゃいけないとか、否定的なものが多いですね。あんまりほめてくれないですね。叱るものとか非難するものの声がすごく多くて。そういうのが聞こえてくると、ほんと辛くなって、耳を塞いでしまったり、頭から毛布をかぶっちゃったりしますね。」