統合失調症と向き合う

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倉田真奈美さん
倉田真奈美さん
(くらた まなみ)
41歳、夫と2人暮らし。22歳で精神科をはじめて受診。自殺未遂を繰り返すなど苦しみ続けたが、数年前から病気とのつき合い方が分かりかけてきたという。自己病名は、「統合失調感情障害・全力疾走ガス欠型・世話焼きアディクション」。調子を崩したときは短期入院で生活のバランスを取っている。現在は、WRAPやIPSなどのファシリテーターとして活躍中。
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収録後、「考え方が変わり、今は子どもを持つことを考えて薬を安全なものに変えたり、体質改善にウォーキングしたりしています。精神病の完治を、今信じています。そのために発病の引き金になった不妊症が避けて通れなくて、真っ正面から向き合いたいと思います。より前向きに自分の人生を選び取って自分でデザインして自分が主人公の生き方をしています。」とのメッセージが倉田さんから届いた。
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7結婚について

「(結婚は)今度(2010年)のクリスマスで2年になります。まだ新婚です。

そうですね、やっぱり受け止めてもらえたという感じがするし。最初の結婚の相手は、健常者の方だったんですけれども、その方もとてもいい方で、今でもとても大事な友達だし、大切に思っているし、結婚したことを後悔もしていませんし、ほんとに良かったんだけど、やっぱり自分の精神病が重くて。あとやっぱり向こうのほうの家の事情とかもあって、私がその家の仕事がなかなかできなかったり、子どもが生めないということが、とてもネックになったりして、それで別れざるを得なくなったというような状況になったんですけれども。

それから今の夫に出会ったんですけれども。前から友達だったんですけれども、ほんとに気負わなくていい、いろんなものを背負い込まなくてもいいみたいな感じで、ほんとありのままにつき合うことができるようになって、それでなんかほんとに心底無理をしないで、のびのびと自分らしく生きられるようになって、それがやっぱり精神状態にも良くなったかなあと…。

最初の頃は、離婚のショックで、症状もかなり急性期みたいな感じでひどかったけれども、だんだん薄皮をはぐように良くなってきて、今はもうこんなに落ち着いてきました。」

●それぞれの特徴

「私は、今日みたいにとても元気なときとダメなときの波が、とても激しいタイプで、夫はちょっと低めを、ずうっと低空飛行でコンスタントにできるので、夫は就労などにも向いていて、仕事もこつこつ毎日行けるし、家事も毎日、夫は洗濯が家事の分担ですけれども、洗濯などもちゃんとやってくれるし、ごみ捨てもきちっとするし、みたいな感じです。私は料理するときはすごく手の込んだ料理をガーッと作るけれども、しないときはカップラーメンとか、極端なんです。そんな感じです。」

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