215歳:始めに出た症状
Q.どのような症状や兆候があったのでしょうか
「ちょうど僕が15歳ぐらいの頃ですかね。何かに対してすごくパニックになってしまうということがありました。ちょうど受験の時にそういう症状が出始めて、その時はそのまま入学してしまったんですが、通学しているうちに症状がどんどん酷くなっていって、電車に乗れないというような症状が出てしまって、けっこうそれが表面化してきてしまって…。
心臓がバクバクいうようになってしまって、それから吐き気とか汗がすごく出てくるような症状がありました。そういう症状が出てしまうともぅ自分の中でパニックになり、精神的にも疲弊してしまっているので、家に帰って休養する形になっていましたね。
完璧な引きこもりではないですけども、引きこもりがちではありました。そのうちに、近所のコンビニに行くのも怖いぐらいになってしまって、もぅほとんど家にいましたね。」
Q.朝起きてから夜眠るまでどのように過ごされていましたか
「朝起きて、ご飯を食べて、その時は、なんでしょうね、逆に自分がどう時間を過ごしているのかも分からなかったので…。何か目的があった訳でもないですし、とにかくゲームをしたりとか、たまに、ちょっと外に出て『自分がどこまで出られるのかな、出られるのかな』と自分なりに確かめてみたりして、またそれで絶望したりとか。あと家で音楽を聴いたり…、その繰り返しでした。
身体的にも全然疲れないような暮らしをしていて、結構不規則でしたね。朝方寝る時もあれば、生活リズム的にはグチャグチャになっていましたね。」
Q.引きこもりはどれぐらい続きましたか
「3年ぐらいですかね、3、4年ですね。専門学校に行くまでですかね。」
Q.そういう時のご家族の反応はいかがでしたか
「両親も病気のことはまったく知らなかったので、その時は僕にとって冷たく感じるような言葉も言われたりしましたし、逆にもっと世界を広げてくれるような本であったりとか、映画に連れていってくれたりしました。」