「本当は常勤して…、そうですね、妻にも迷惑かけているので、それは理想ですけれども、毎日の積み重ねをしてもっと病気を寛解してやってくしかないのか。あんまり急いでもしょうがないのかなというの(思い)はあります。
仕事は、体調に合わせてできる仕事はできるだけやりたいとは思っているのですけども、やっぱりそれをしながらでも音楽を死ぬまで続けていって、実りのある人生にしたいなと思っています。そしたら絶対、僕は、『自分は病気だ』と言って、おこがましいけど、勇気づけたいですね僕は、そういう人を。」
「路上ライブで知り合ったお客さんの中に、統合失調症の方がいらっしゃいまして、その方とは接点がありますね。それから、ちょっとだけデイケアに通った時期がありまして、その時に知り合った仲間とはたまに会ったりはします。『こういうふうに体調を崩したんだけど、どぉ?』みたいな感じの話はしますね。」
「そうですね。僕、一度、精神障害をオープンにして働いたことがありました。オープンにすれば、もっと働きやすいのかなぁと思ったんですけれども、実際はそうでもなくって。みなさんが働いている所と、(僕は)別の場所を用意されて、そこで一人でずぅっと作業をしていて、休憩室でたまに顔を合わすぐらいだったのですけども。結局、そういうふうな形で仕事をすることで、逆に自分的に『人とは違うんだ』というふうに思ってしまって、結局辞めてしまったんですけれども。
結局、コミュニケーションだと思うのですね。上司の方であったりとか、同僚であったりとか…。もっと普通の話でもいいですし、自分の病気のことでも、普通に話せるような環境があればもっと過ごしやすいのかなぁと思いますし、この病気に対する偏見もなくなっていくと思いますし、精神障害の方が仕事をできるようになるのかなぁとは思います。」