統合失調症と向き合う

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S.T.さん
S.T.さん
(匿名希望)
昭和57年(1982年)生まれ、30歳(収録時)。高校生の時から不調となり、22歳頃に統合失調症を発症する。入院経験はない。高校は中退するがその後通信制の高校を卒業し、ギター作りの専門学校を卒業する。現在は、登録制のアルバイトをしながら、路上ライブを始め、音楽活動を行っている。現在、妻と2人暮らし。
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422歳:統合失調症を発症
Q.統合失調症が発症したのはいつ頃ですか

「精神科は、19(歳)ぐらいの頃に、取りあえず森田療法が終わったので、通院はしなくなったんです。けれど、21(歳)ぐらいで就職をしまして、フルタイムの勤務でやっていくうちにやはり今までにないストレスなどがありまして、精神的にちょっと混乱している状態がありました。それで『あれっ?これはおかしいな』と思って、仕事を辞めて、実家に戻りまして、また通院するようになって、そのうちに『統合失調症』と診断されるようになりました。

焦燥感、『自分はこれで大丈夫なのか』と思うことがあったり、観念的と言いますか、『自分が、こうしなければいけない』という気持ちがすごく強くて…。被害妄想もありましたね。職場で働いていて、同僚の人が、自分のことを、すごく文句を言っているような気がしたり、社長が自分をもぅすぐにでもクビにしたがっているのではないかとか。そういうことは、仕事中にもずぅっと頭の中に流れているような感じでした。」

Q.病院は前と同じところですか

「いや、違う病院に行きました。それは自分で見つけましたね。ちょうど近くに大きい精神(科)病院がありまして。ちょっと大きい病院で診てもらったほうがいいかなぁということで、そこに通うようになりました。」

Q.精神科病院に行くことに抵抗感はありませんでしたか

「いや。それよりもやっぱり今の自分の病気をなんとかしたいという気持ちがあったので、藁にもすがるような気持ちで行きました。22歳(の時)ですね。」

Q.治療について教えてください

「3種類ぐらい、ロナセンとかソラナックスももらっていたような気がしますね。そうですね、(病状は)あまり変わらなかったですね。被害妄想はずっとありましたね。薬を飲んでもありました。ずっと、平行線で症状はありましたね。その時は(医師に)直接的には訴えるようなことはしなかったですね。」

ロナセン(ブロナンセリン):非定型抗精神病薬
ソラナックス(アルプラゾラム):抗不安薬
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