統合失調症と向き合う

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津田敏正さん
津田敏正さん
(つだ としまさ)
1979年生まれ、33歳(収録時)。23歳のときに発症し精神科を受診。子どもの頃から建築・不動産業に関心があり、29歳で宅建(宅地建物取引業者)の資格を取得。現在は、特例子会社で働いている。1人暮らし。障害者手帳3級。
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3受診
Q.受診したのはいつですか

「初診が2004年の4月の頭ぐらい。

(住まいから)割合近くに総合病院があったので、そこに行ったのですが、そこが1年ぐらいして精神科を縮小するというので、別の近くの病院を紹介されました。そこ(新しい病院)の先生とは2005年ぐらい(から)、もう7〜8年ぐらいの付き合いになりますね。そこの先生は、地域活動支援センターの通所者も何人か行っていらっしゃるので、結構話の通りがいいという感じです。」

Q.診断名は告げられましたか

「『統合失調症』というふうに、ズバッと言われたのかな。でもその時はもう全然、自分でもどうしたらいいか分からないし、周りも見えないし。親に連れられて、歩いて行ける距離をタクシーで行って…。とりあえずは薬物療法という感じと、あとは、地活がある意味心の支えでしたね。

まだ、その時は専門学校生だったんですよ。1年次に寮に入っていて、2年次は自宅からですけども、1年次の時はもう意地になって、無遅刻無欠席を貫いたんですけど、その病気を(で)家に帰ってから(学校には)もう行く気がしなくなったというか、もう行けないという感じでした。かといって、自分の中で(病気を)まだ受容していなかったので、完全には。で、今みたいに、法定雇用率も、2004年なので、まだみなしにもなっていなかったですし。でも専門学校から『就職しろ、就職しろ』と結構やいのやいのと言われますし、まあ、どうするかという(ことで)、2004年がいちばん辛かったですね。

1度クローズで就職もしました。でも、やっぱりそこがダメで、能力不足という理由で、前職と同じ。そこで専門学校とちょっとトラブルもあって…。専門学校のほうが結構いろいろフォローしてくれるという約束で就職したのですけれど、全然、そういうことをしてくれなくて、その時『また裏切られた』という感じで、声が出なくなりました。3日間…、1週間ぐらいかな。もう、完全に自分は堕ちた、どん底まで堕ちたと思いました、その時。」

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