統合失調症と向き合う

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A.T.さん
M.H.さん
1968年生まれ、44歳(収録時)。一人暮らしをしているが、支え合うパートナーがいる。大学卒業後、就職したが、23歳の時に誇大妄想が始まり、入院治療を受ける。就職して2年後に退職し、大学院(修士課程)に通う。その後、治療に専念するため就労したりしなかったりとなり、現在は2つの作業所に通いながら、ときに親の世話をするなどで日々の生活を送っている。パートナーの存在や、はんこを作る、小説を書く、絵を描くといった日々の暮らしの中で行っている事柄が支えになっているという。
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1普段の生活
Q.現在の普段の生活を教えてください

「一人暮らしです。作業所に通ったり、親の面倒を見に行ったりしています。 (作業所は)だいたい1日に3〜4時間ぐらいで、週4日です。2箇所の作業所に通っています。」

Q.作業所ではどのようなことを行っているのでしょうか

「決まってはいないのですが、細かな作業をしたり、はんこを刻んだりしています。みなさんがやるような作業よりは、そういうこと(はんこを刻む)をしているほうが性には合っています。

はんこといっても、固い印材ではないんです。消しゴムとか樹脂とかそういったものを刻んでいます。最終的に仕上げたものは、商品ですよね。そういうものになっているんですが。」

Q.親の世話とは?

「父は、若い頃に交通事故をした(に遭った)ので、ちょっと足元が、長時間歩くのが大変らしくて。やっぱり、遠くに出かけて行く時とかに、誰か一人いたほうが良かろうということが、最近多くなったんです。まあ、年々年々老化していっていますので、自分で自転車をこぐのもしんどいらしくて。だから、重たいものを買いに行ったり、そういった(際の)手ですよね。

母も似たようなものです、年を取ってきたので。日常生活には支障はないのですが、ちょっと細かなところの手伝いとかが、やっぱり必要だったりするので、私がやっているという感じです。

(親の家は)ごく近所です。十分、バスで通えるんです。」

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