「そうですね。病院でお風呂に入っている時ですかね、皆さんで。お湯か何かをぴしゃーって看護師の方がかけているんですよ。『これで洗え』とか、『これで頭洗えー』とか言って、シャワーをびゃーって出しているんですよ。それでさっさとせえへんかったら、えらいことになるから。揉め事になるのも嫌だったので、そのまま、されるままにしておりましたけれども。お風呂の時は、だいたいそうでした。」
「その病院だけで済まなかったんですよ。ちょっとした不祥事があって、私、転院になったんです。それでそのあとにお世話になった病院…、でも結局は医療保護入院のままでした。」
「半年弱だったですかね。(症状は)悪いままでした。“最悪”の状態から“悪い”の状態まで改善していたので、『じゃ、2年ほど、通院治療をしてもらいます』ということで退院になったのですが、その2年の通院治療中に主治医が独立してしまいまして。『どうするかね』と(主治医から)言われて、『じゃあ、開院するあなたのクリニックに通います』というので、病院からクリニックに変わったんです。
クリニックで、治療上の不一致と言ったらいいんでしょうかねぇ。非常に納得できないことを主治医に言われたことがあって、結局、病院に行かなくなったんです。当然薬も切れますよね。そうすると断薬状態になって、悪化する。また誇大妄想が働く、発生する、そういうループですよね。これはもういよいよいかんだろうということで、再入院ということです。
その時、家族が探してきた病院が4つ目の病院だったんですが、そこに入院をして治療していたんです。そのあとも通院治療をずっと続けていたのですけれども、また、若干悪化して、同じ病院に再々入院をしたんです。入院は、だから4回ですね。」
「14年ぐらいですか。(主治医は)治療上の不一致で通わなくなった主治医を1人目とするならば、そのあとに3人、今で4人目です。」