「いつぐらいから(症状が)出たのかはちょっと憶えていないのですが、だいたい高校生の時ぐらいから、周囲についていけなくなったりとか…、そういう違和感はあったのですけど。ただ、その時は、精神疾患の知識とかまったくないので、何も分からずに高校は卒業しましたね。
それから大学に入って、佐賀に来たのです。大学に入っても、なかなか周囲と打ち解けなくて、結局、大学で友達を作るということも難しかったですし。ということで、だんだん孤独の中に入っていってですね、それでちょっと気分が落ち込んだり、ちょっとイライラしたりとかしていて…。このままでは、何かおかしいなあということで、精神科の元に行ったのですけども。大学2年生の時ですね。」
「いえ、これはもう自分で行きました。大学だから、精神科医がいる所があるので、そこにまずは相談に行ったのです。大学にある保健管理センターという所ですね。」
「その時も詳しい説明は聞かなかったですね。で、少量のお薬を渡してもらってですね、『これで効くかどうか、飲んでみてください』というふうに言われて、で、ちょっと飲んだのですけども。ただその時飲んだお薬は、ほとんど効果がなかったように思いますけども。
そういう(薬の)説明はなかったですね。薬は変えたりしましたけどね。まあ、大学卒業するまで3年間あって、その後大学院に2年間行ったので、その5年間ですね。薬は、他の病院に行ってもらっていたのです。保健管理センターはお薬を出す所ではないので、『お薬は病院でもらってくれ』と言われて…。
その(保健管理)センターの先生が行っていた病院に一緒に行ったので、主治医は変わっていないですね。」
「病院で治療を受けたのは投薬だけですね。あと、週に1回、その保健管理センターで面接をするという形でした。
お薬を出す時は、病院に行っていました。(通院は)月に1回ぐらいでしたね。私が大学院に入った時ですので、2年生の時に初めて行ったから、3年後に(主治医は)変わりました。転勤で。それで新しい主治医になって、それから薬も変えて、それで少し効くようになった時もありましたけども。」
「最初は言われなかったのですが、途中で、カルテに書いてあるのを見せてもらってですね、そこに、当時の“精神分裂病”というのが書かれてあったですね。いつですかね、ちょっと憶えていないのですけども、大学生の時ですね。
当時、私もいろいろ本を読んだりもしていたので*、その時に病名のことは知っていたので、『そういう病名、病気になったのかな』という思いもありましたけども。まあ、やはりショックは受けましたね。で、まあ、そのことの重大さはよく分かっていないところも(あ)って(と)思ったのですけども。」
*大学時に社会福祉士の資格を取得するために勉強