統合失調症と向き合う

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A.T.さん
吉田誠司さん
(よしだ せいじ)
1979年(昭和54年)生まれの34歳(収録当時)。高校生の頃から周囲への違和感があり、大学生の時に症状が出たため精神科医のいる大学の保健管理センターに相談すると共に通院。大学院に進み、卒業。現在は非常勤で精神障害を持つ方の相談員として働いている。月に17日、1日約8時間勤務。社会福祉士・精神保健福祉士の資格を持ち、その他に身体障害者の車椅子バスケットボールの審判員の資格も持ち、年に10回ほど大会で審判員を務めているほか、自身も練習に参加している。大学生時から親元を離れて一人暮らし。
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3入院について
Q.入院の経験は?

「入院は1度ありますね。

大学院生の夏休みだったのですけども、薬の副作用とかも強く出たりしていてですね。実家に帰っていた時にかなり体調が悪くなってですね。夜だったのですけども、(病院に)運んでもらって、そのまま入院しましたけども。それは、実家の近くの病院のほうですね。

それ(入院)はえっと3週間ぐらいでしたから、そんなに長い部類じゃなかったですけども。一応、閉鎖病棟の中にはいたのですけれども。まず薬を抜いて、新しく薬を処方し直すという形にして、うまくいったので退院できました。」

Q.どのような薬の副作用が出たのでしょうか

「私がよく出るのは眼球上転(がんきゅうじょうてん)という副作用なのですけども。目が上を向いてしまって、前が見えなくなるというので非常に不快なのです。それが連続して出るようになってですね。で、ずっと、普通の生活がままならなくなってですね。それでちょっと薬の見直しをするために入院したという感じですね。

あとは、吐き気がしたりとか、体が硬直して動かなくなったりとかですね。」

Q.ご家族はあなたの病気を知っていたのでしょうか

「最初の3年間ぐらいは隠していたのですけど…。ま、その後、入院したわけですので、その時に父親が初めて知りましたね。」

Q.ご家族の反応はいかがでしたか

「私の父は、うん…まあ、そんなに驚いたわけではないみたいなのですけども。『かなり無理をしているんじゃないか』というようなことは言っていましたね。

母は私が大学4年生の時に亡くなっているので、その時はいなかったのですけども。」

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