「病状が本当に好転して自分の考え方が変わって将来に希望が持てるようになった時期があります。それはやっぱり斉藤一人さんの著書の『幸福力』という本とか、他の書籍にもたくさん書いてあるのですが、『天国言葉』という言葉がありまして…。それは『愛しています』とか、『ついている』『うれしい』『楽しい』『感謝しています』『幸せ』『ありがとう』『許します』という8つの言葉なのですけども。これを口に出して言うと、別に思っていなくても、そういう現実が自分の周りに引き起こされてくるという、不思議な話なのですけども。
そのうちの『ついている』という言葉に注目しまして、1日3,000回ぐらい、お風呂場などで『ついてる・ついてる・ついてる……』と言っていました。そうすると、自分は今まで病気になって、なんだか、ついていないというか、辛いような気がするというか、昔はそう思っていたのですが、それを言い出してから、『あれ、ちょっとついてるかもしれないな』と、一瞬だけ最初は思いはじめました。
最初は理屈なしに『ついてる』と言っていたら『ああ、ついてるかも』と思っていたのですけども、そのうち理屈がついてきて…、よく考えたら自分は病気になったけれども、親もいるし住む場所もあるし、本を読むこともできるようになったし、身の回りには、机とかパソコンとか椅子とか、布団でもなんでもかんでもあって恵まれているなと、本当に有り難いし、ついているなと思うようになっていきました。
また、『何よりも生きていることに感謝しないとなあ』とか。それは今この瞬間にも、地球上では亡くなっている方が何十万人もいるのに、それに比べれば自分は、今現在こうして生きているというのは本当についているなあとか、自分よりも具合の悪い人も、ま、他の病気でもいっぱいいるのに、自分はこの程度の症状で済んでいてついているなあとか…。
あと家族と、今現在、死に別れたり…、そういう方が聴いていらっしゃったら申し訳ないのですが、自分はそういう状況ではないし、ついているなあとか。
晴れた日であれば、きれいな空が見えてついているなあとか。ということは目が見えるということが分かるので、それもついているなあとか。目が見えるということは、耳が聞こえるということも連想されて、鳥のさえずりとかきれいな音楽とかを聴けてついているなあとか。ということは五体満足だし、ついているなあとか。
昔は病気になった時は体が動かなかったけれども、今は動くようになったし、それもついているなあとか。ついていることをあげていくと、きりがないぐらい、人生って本当についているなあと。どんな人の人生でも、きっとついていると思うのですよね。」
「一人さんの書籍のアマゾンのレビューを見まして、そこにこういうことが書いてあったのです。<私は毎日『ついている』という言葉を1,000回言っています。それから絶好調の毎日です>と。じゃあ僕は、3,000回言おうかな、そうすればもっとついているのではないかという単純な話なのですけど。
でも、『それを言って本当についていることが起きるのか』というような、半分本当だろうかという気持ちもあったのですが、まあ言うのはタダだし、言ってみようと思って言ってみたら、そこから毎日、すごく明るい気持ちになりました。表裏とか陰陽じゃないですけど、ついている側面を見ようと思えばどんなことでもついていることは探せるなと思えるようになって、それが病気の安定に非常に役立っていると思っています。
考え方の訓練といいますか…。考え方って目に見えないですけど、すごく大切なのだと思いますね。」
「これはやはり薬を欠かさず飲むということが、まず第一に必要だと思っています。お医者さんに『薬を飲まないでちょっとやってみたい』ということを話したら、具合いが悪くなりそうな時にだけ薬を飲むということでOKを出してもらって、1週間ほど薬を飲まない時期があったのですが…。そうすると周りの人のちょっとしたしぐさとかが、すごく気になってしまって…。やはりこれは薬を飲まないとダメだなあと思って、予備として持っていた薬をすぐに飲んだら、すぐにそういう気になることがなくなったので、薬の効果はやはりすごくあるのだなあと思いました。
その1週間(薬を)飲まなかった辺りの時期に、A病院のデイケアの受け持ちスタッフさんにも話をしたのですが、話しながら前と自分がちょっと違うなということを感じたので、やはり薬を飲んでいない影響が出ているのだなと思って、薬をちゃんと飲んだほうがいいと思いました。」