統合失調症と向き合う

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aopon2008さん
aopon2008さん
1987年生まれの27歳(収録時)。19歳の大学浪人中に体調を崩すが受診することなく、大学に入学する。大学2年生時に妄想などの症状が激しくなり、精神科を受診する。入院経験は無い。大学を中退。現在は、病院デイケアの就労サポートにより企業にアルバイトとして就職し、2014年8月から正社員として勤務している。起業家を目指している。大学の精神医学の授業で講演を行った経験を持つ。最近は友人のアドバイスでおしゃれに気遣うことになった。一人暮らし。
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13医療体制や福祉制度
Q.医療体制や福祉制度で望むことはありますか

「やはりA病院のデイケアが非常に良かったので、患者さんの気持ちに誠実に寄り添ってくれるといいますか、そういう病院や組織が増えたらいいなと思っています。

やはり良い病院というのは、患者さん一人ひとりに対して、障害者として接するのではなくて、一人の人間として誠実に接してくれる病院だと思っています。

良い病院と出会うということは、縁というものも大きいかもしれないですけれども、やはり良い縁を引き寄せるには、常に情報にアンテナを張って、ちょっとでも『いいかな』と感じたものがあれば、はじめの一歩を踏み出す。つまり見学に行ったりすることが、大切なのではないかなと思っています。

最初、隣の市の総合病院にはデイケアはあったのですが、そこはやっぱりお年寄りの方が多くて、若い方がほとんどいらっしゃらなかったのです。リハビリも、復学とか復職に向けて頑張ろうということではなくて、お年寄りの方の居場所みたいな感じだったので、リハビリ環境という意味では、ちょっと合わなかったです。」

Q.医療従事者について思うことはありますか

「私が体験した医療は4つの病院でそれぞれ違ったのですが、やはりいちばん良い病院ではお医者さんが自信を持っていました。少なくとも非常に自信を持っているように見えたので、そのことが患者さんにとっては、希望といいますか、心の支えといいますか、安心になると思っています。

その病院ではお医者さんだけではなくて、他の医療従事者の方といいますか、A病院ではデイケアのスタッフさん、特にいい影響を与えてくれたのは受け持ちスタッフさんなのですが、そういう方達も自信を持って、『必ず良くなるよ、良くなっている人はいっぱいいますよ』ということを教えてくれたので、そういう『絶対に良くなる』という自信をご本人さんに与えてあげるということが非常に大切だと思っています。」

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