5退院とその後の生活について
Q.退院後はどうされましたか
「ほぼ退院した時点で、離婚しました。主人のほうからですね、『お前の面倒は見らんにー』とか言われて、『あ、すいません』とか言って。『うん、そうだよなぁ』とか思ってしまって……。
そのあとは、実家に戻りまして、引きこもり生活ですね。14年間、引きこもっていました。
(仕事は)ちょっとは休職期間はあったのですが、もう(仕事に)行けるどころの話ではなかったものですから辞めました。」
Q.引きこもっている時に飲んでいた薬を憶えていますか
「薬は、抗精神病薬が2錠(スルピリド錠、クロフェクトン錠)と、抗不安薬が1錠(エチゾラム錠)と、それから下剤です。(今も)同じです。ジェネリック薬品には変えましたが、成分は同じです。
従来の薬を使っています。そちら(新薬)にも変えてみようかなと思ったこともあるのですが、やめました。というのは、まあまあ今の薬は私に合っているのではないかなと思ったものですから、そのままにしてあります。」
ドグマチール(スルピリド):定型抗精神病薬
クロフェクトン(クロカプラミン塩酸塩水和物):定型抗精神病薬
デパス(エチゾラム):抗不安薬
Q.薬の副作用はありますか
「やっぱり1日中、頭にサランラップが巻かれているような、こもったような状態にはなっています。そうですね、(ラップを)プチプチと切れたらいいなとは思うのですけど。ただ、コーヒータイムに通ったり仲間と話をしていると、そのサランラップ状態は少しは和らぎます。何か気が紛れるというか、そういう感じです。
眠気は、以前はありましたけど、今はあまり感じていません。」
Q.幻聴はなくなりましたか
「普通の生活は送れていますが、やっぱり、幻聴さんは相変わらずありますね。今は、『疲れたぁ』とか、『何してるんだぁ』とか、『ここを片付けたらいいべー』とか(笑い)…、いろいろ言われることはありますね。」