11病気や障害への偏見について
Q.病気や障害について偏見や差別を感じたことはありますか
「あります。コーヒータイムで、お客さんの接客をしていました。その時にそのお客さんから、軽いクレームが私にきたのです。私はそれに対応して、ま、受け止めていました。それは、その時はその時で終わったのです。そして、別な会場に行きましたら、そのお客さんに会って、私にこう言うのです。『いやぁ、あの時はすまなかったね。あんたが当事者だとは思わなかったから、ついつい、軽口叩いてごめんね』と言うのです。
私は思いました。『障害者だから遠慮してるのかな』と。障害者にだって、クレームは言っていいのに、謝らなくていいのに…。障害者はかわいそうだから文句を言えないと思っているのかなぁと思いました。私は接客のプロとして、仕事をしています。ですので、接客中は、障害者であろうが、健常者であろうが、職員であろうが、全然関係ありません。そういうところを分かって欲しかったです。
仕事している時には、別にクレームを投げかけてもいいし、普通に注文してくれてもいいし、ありがとうと言ってくれてもいいし、そういうふうに普通に接していただければ、うれしいなと思います。」
Q.社会的偏見が無くなるために必要なことは?
「そうですよね。やっぱり田舎は、今もだと思いますけど、精神的な病気にかかった人はやはり、何か怖い人とか、何をしでかすのか分からない人とかということは感じているのではないかなぁと思います。直接は言われたことはないですけど。そういうことは残っていますね。
やはり私達統合失調症の人が発信していくのも一つの手かなぁとは思っています。」