「やっぱりお客さんに、『コーヒー美味しかったよ』とか、『また来るからねぇ』と言ってもらえるのはとてもうれしいです。何か人の役に立っている感じがして、とても働きがいがあります。
(コーヒータイムには)やはり普通のカフェとしてくる方のほうが多いと思います。駅の時間の待ち合わせとか、交流センターの中でのイベントにいらっしゃる方とか、もちろん福祉関係の方もいらっしゃるのですが…。」
「エピソードは、やはり失敗したことですね。接客で持っていって、コーヒーカップを割ってしまったのですよね、ガチャガチャガチャガチャって。浪江にいる時だったかな。で、もうパニックになりまして……。でも、お客さんに『大丈夫だから大丈夫だから、気にしないで』と言われたのがいちばん心に残っていますね。ガシャーンと(カップを)割ったことがとても大きな失敗のようにみえて、心に残っていますね。
気をつけているのですけど、やはり手がちょっと震えることもあって、なかなか、うまくはいかないのですけど。でも、まあ、なんとか…。(薬の)副作用かなぁなんて、今考えると思うのですけど…。手の震えは、やはりありますね。」
「そうですね。夢は、コーヒータイムの主(ぬし)になることです。主(ぬし)とは、けっしてリーダーになるということではないのです。ましてや、所長の座を乗っ取るという意味でもありません。
イメージとしては、沼の底に沈んでいます。そして、上の人達、コーヒータイムの人達を眺めています。いざとなったら、ドロドロドロドロドロドローっと上がって行って、コーヒータイムの人達と一緒に行動をします。私はそんな主(ぬし)になりたいと思っています。今、修行中です。
何かみんなと一緒にもいたいし、みんなの活動を下のほうから眺めてもいたい、この2つの欲望があって…、そんな感じです。
それで、浪江にいた時に私の仲間の先輩がいまして、その先輩が主(ぬし)のようだったものですから、それを目指しています。主(ぬし)用の椅子がありまして、そこにその方はいつも座っているのです。そして編み物をやったりしていたのです。それを思い出して、私も、ちょっとその方をまねて、主(ぬし)になりたいと思っています。」