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「最初の入院は、二十歳の10月から翌年の4月一杯ぐらいですかね。結局、学年をまたいでだから、その時点でもう既に遅れてしまいますよね。結局2年遅れて（大学を）卒業しました。」
「二十歳の時点で両親のほうには統合失調症であるという告知はあったのですが、私が知るのは、それからさらに10年ぐらい経って、30歳ぐらいの時に、総合病院から精神科単科のクリニックに移ることになった時に、そこのクリニックで告知を受けたので、私は結局、旧病名で告知を受けた最後の世代にあたります。
二十歳からきちんと通院するようになって、10年総合病院の精神科に通って、10年後に精神科単科のクリニックに移ったという経緯ですね。」
「入院中の治療ですか？保護室に閉じ込められたということです。1か月とか……、もちろん（治療は）服薬ですよね。閉鎖病棟でしたね。
私が行った病院は、（私の）症状が重いので、総合病院の精神科の入院該当者にあたらないとのことで、提携している山の中の病院に送られましたから。そこが閉鎖な上に男女別病棟なので、女子だけの閉鎖病棟への入院でしたね、最初の入院は。」
「いえ、そういうことはないですね。私36歳で結婚したのですけれど、場所もふるさと（実家から）離れて、遠方に転居した時に、一番最初に主人のほうに服薬に対する理解がなくて…、『妊娠した場合、子どもに悪いんじゃないか。服薬をやめるように』という話が（夫から）あったのです。
私も、それまではものすごくきちんと服薬していた割には、必要性が分かってきちんと服薬していたわけではなくて、強迫観念の一種できちんと飲んでいただけですから、（夫から）いきなりそういう意見が出ると、ものすごく脆い（もろい）わけですよね。『そうか』と、服薬をやめてしまったので再発して、そこからもう入退院の繰り返しですね。
現在は、主人は、ものすごく手痛い経験（をしたの）で服薬の重要性を理解して、最大の服薬管理補助者ですね。」