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「やはり二十歳で薬を飲み始めて、ずいぶん楽になりましたね。それまでは結局、病気だということが分からないのですよ。たまたまた時期が重なりましたから、思春期の心の悩みだと思ってしまうわけ。薬で楽になる方法があるという発想はとても思い浮かばなかったので。まずその時点で、服薬でかなり苦しみが癒えたところもあるし、治療により症状は改善しました。

まだ一番最初に出た症状が最後まで残ってしまった感じですけれど、被害妄想のほうが。（それで）非常に毎日苦しんでいて…。結局、いただいたメールも開けられません。被害妄想で、何が書いてあるか怖いです。タイトルしか見られません。私を非難する言葉とか、『こういうことは困っちゃうんですよね』とか、『もう来てくれなくていいです』とか書いてある気がするのです。こういう（ネット）社会の中で非常にいろいろ（と）困難をきたしますよね。

電話は大丈夫です。どうして大丈夫かというと、瞬間瞬間、相手の反応を見ながら次の話に進めていけるので、相手が怒っていそうならすぐ方向性を変えてしまうから、電話なら大丈夫です。

被害妄想を主な症状として、もう一つ関係妄想があります。被害妄想と関係妄想の症状を持つ、妄想型の統合失調症ですね。」

関係妄想：周囲の無関係のことが自分と関係のあるものと思い込む妄想。内容が被害妄想である場合、被害関係妄想と呼ばれる。

「インヴェガという向精神薬を、毎日1回朝、3mg錠を飲んでいます。それが常用薬ですね。頓服では、アモバンという眠剤を眠れない時だけ、7.5ミリ錠を半分に割って、飲んでいますね。

精神科については以上で、あとは血圧が高いので降圧剤を飲んでいます。結構薬を飲まないと（血圧が）170（mmHg；収縮期血圧）の110 （mmHg；拡張期血圧）ぐらいに行ってしまうのですね。」

インヴェガ（パリペリドン）：非定型抗精神病薬
アモバン（ゾピクロン）：睡眠導入薬

「やっぱり保護室ですよね。なんて言うのでしょうか、情報と人との交流から遮断して、一人で、しかも寝たままの姿勢で、長期間置くための部屋として保護室が利用されているのですね。例えば、ちょっと治療の必要を感じてこちらの意思で入院しても、暴れるどころか結構ヘロヘロというか、ぐったりしている状態でも、入れられますし……。」