統合失調症と向き合う

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澤田優美子さん
澤田優美子さん
(さわだ ゆみこ)
1964年生まれの51歳(収録時)。高校入学直後の15歳の時にうつ症状を呈する。キリスト教を信仰するようになる。21歳の時に神経科を受診する。現在は、精神科に8週間に1回、睡眠障害外来に4週間に1回通院。大学院でピアサポートグループの研究をしながら、統合失調症などで成年後見制度をご利用の方の支援をするアルバイトを行っている。
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7生活スタイルの変化
Q.病気になったことで生活スタイルは変わりましたか

「まあ、子どもの頃からと言いますか、クリニックに行くようになった時も学生でしたので、あまり変わっていないのですね。でも、病気にならなければ、今とはまったく違った人生だったと思います。

研究者になりたい、科学者になりたいと思っていたのですけど。でもまあ、それは無理でしょうから、第2希望はエンジニアですかね。病気をしなければ今頃エンジニアになっていたのかなと思いますね。」

Q.精神保健福祉士と社会福祉士の資格をお持ちですが、取得したのはいつですか

「2009年3月に同時に取得しました。それで、社会的信用は得られたかなと思いますね。例えばピアサポートの活動で、入院している仲間の面会に行っても、『精神保健福祉士です』と言うとすんなり会わせてくれます。あと、仕事のオファーがあったり、資格手当があったり……。

今のアルバイトは、大学の教授の紹介で受けました。短時間労働なので、私に合っていましたので。(利用者と)定期的に面談をしたり、手続きの代行、入退院の手続きとか同行とか、そんなことを(しています)。

他は週20時間以上とかフルタイムとかなので、体力的に無理なので辞退しました。」

Q.働く、あるいは活動する上で気をつけていることは?

「そうですね、とにかく起きられなかったり具合が悪かったりして行かれないということのないように。行ったけど、具合が悪くて使いものにならないというようなことのないように、体調を整えるということです。」

Q.精神障害をお持ちの方が就労できるために必要なことは何だと思われますか

「その人その人で違うと思うのです。ですから、その人その人に合った配慮だと思うのですけど、IPS(Individual Placement and Support個別就労支援プログラム)、個別職業紹介とサポート、あの考え方が必要なのかなと。訓練をしてから就労ではなくて、とにかくご本人の希望とか、得意なこととかを見つけて、それに合った仕事を見つけて、働いて。で、その現場でサポートをするというやり方とか考え方が必要だと思います。」

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