12偏見、差別について
Q.偏見や差別を受けた、あるいは感じたことはありますか
「あまりないのですけれども、インフルエンザで入院しようとした時に拒否されそうになりました。
母から聞いたのですけども、過呼吸になっていたらしくて、それで看護師さんに、『あ、この人は』と言われて。母が、風邪だけ治してくださいと言って入院させてもらったそうなのですけど。母が言うにはそういうことだったらしいですね。自分はもう苦しくて、よく分かっていなかったのですけど。」
Q.偏見・差別がなくなるために必要なことは何だと思われますか
「やはり当事者が声を上げることが必要だと思うのですね。それと、お医者さんが偏見を持っていることが多いので、お医者さんに偏見をなくしてほしいなと。そしてお医者さんが、正しい知識、理解を広めてほしいなと思うのです。お医者さんの言うことって説得力があると思いますので。精神科のお医者さんがやはり専門医なので、正しく理解して広めてくれるといいなと思います。
お医者さんや看護師さんにも、もっとリカバリーの考え方を知っていただけたらと思います。入院患者さん、つまりその病状の激しい時だけを見ていると難しいと思うのですけども、外来の元気になって好きなこと、やりたいことをやっていらっしゃる患者さんも見ていただいて、どんな具合の悪い人でも元気になれる、やりたいことができるようになるということを知っていただきたいと思います。
病気や症状ばかりに注目するのではなく、その人の良いところとか得意なところとか、その人らしさとか、そういうところを見ていただけたらと思います。」