統合失調症と向き合う

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澤田優美子さん
澤田優美子さん
(さわだ ゆみこ)
1964年生まれの51歳(収録時)。高校入学直後の15歳の時にうつ症状を呈する。キリスト教を信仰するようになる。21歳の時に神経科を受診する。現在は、精神科に8週間に1回、睡眠障害外来に4週間に1回通院。大学院でピアサポートグループの研究をしながら、統合失調症などで成年後見制度をご利用の方の支援をするアルバイトを行っている。
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8福祉・医療サービスについて
Q.障害者手帳、年金は?

「受けています。両方とも2級です。アルバイトでもっと稼げればいいのですけど、なにぶん体力がなくて……。東京は家賃も物価も高いですし。」

Q.現在の医療制度や福祉制度について、ここがこうだったらいいなと思うことはありますか

「精神科特例の廃止、それから隔離・拘束の廃止、多剤大量投与・処方の廃止、それから福祉制度、縦割りとか谷間というのがあるので、それをなくしてほしいこと、あと、ピアの積極的活用です。経験から言いますと、そうですね、最初の3つが痛切ですかね。」

精神科特例:1958年に通達された精神科病院の医師数は一般病院の3分の1、看護師は3分の2でよしとするもの。2001年に廃止された。

Q.良い病院を見つけるポイントがあれば教えてください

「なかなか難しいと思います。お医者さんが何人もいる病院ですと、いろんなお医者さんがいたりして、病院の中でも当たりはずれがあったりしますし、口コミというのも、はずれる場合もありますし……。

でもまあ、やはり口コミを一応頼りに、良いと言われた所に行ってみることかなと思いますね。」

Q.良いと思われるのは、どのような病院、医師ですか

クラブハウスの仲間が入院した病院なのですけども、ヒエラルキーがないと言っていました。普通、お医者さんが頂上で、その下に看護師さんがいて、OT(作業療法士)さんがいて、患者さんは底辺で。で、患者の中にも、ヒエラルキーがあってと、そういうのがまったくない病院だったのですって。(午後)9時過ぎてもテレビのドラマを見せてくれたり、そういう話せる病院だったと……。」

クラブハウス:クラブハウスモデルは、精神障害者の包括的地域リハビリテーションで、自助と相互支援の当事者型活動に特徴がある。その実践拠点がクラブハウスである。1948年に最初のクラブハウスがアメリカに創設され、1970年代後半からアメリカのみならず国外にも広がり始めた。
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