「ずっとお世話になっていた病院が、都市高速(車)で30分ぐらい行ったところだったのですね。で、ずいぶんなんでも話せる先生だったので、境界線が曖昧になってきたのと、やはり近い所がいいだろうということで、先生と話し合って、近くでいいところといったら、やはり、そこのACTかなということで、ACTにかかっています、今。(受診先を)変わって1か月ちょっと。
そこは病院でしたけど、入院も1回、間に31(歳)の時に挟んでいるので、その間と、退院したばっかりの時は、入院先の病院に行って、また、引っ越しのタイミングで、もともとかかっていた病院にお世話になっています。
実は、そこのACTの面接を一度受けたことがあって、スタッフとして。そこは、立ち上げる前に、オープニングスタッフとして面接してくださいということで、昔の上司から紹介いただいて。そこでは、子どもと一緒に、(ファミリーレストランで)ご飯を食べながら面接を受けた憶えがあります。それで、絵本をもらいましたよ。
(ACTは)通院だけです、私の場合。まあそういう使い方もいいかなぁと思って……。」
ACT(Assertive Community Treatment包括的地域治療):重度で長期の精神疾患をもつ人を対象とし、病院・診療所ではなく積極的に地域に出て、保健・医療・福祉が緊密に連携した治療・支援を、医師、看護師、ソーシャルワーカーなど多職種の専門職によって、生活の場に届けることを目標にした訪問型専門治療プログラムのひとつ。アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなどで普及したあと、2003年から国内いくつかの地域で試行的に行われている。
「朝インヴェガ9mgと、夕方というか寝る前に飲んでいますけどエビリファイ3mg。夜寝る前にグッドミンという薬なのですけど、ただ、正式名称(は)、ジェネリックなので、もともとの名前をちょっと忘れました。それを飲んでいます。
どちらかというと(日常の活動性は)上がっているというか、まあ、過活動になっていると思います。たぶん、こうして話しているとそうでもないのですけど、多少イライラしたり怒りっぽかったりということはあるかと思います。……いやぁ、陰性症状というか、性格もあるので、そこがどこまで症状かどこまで性格か、よくわからないです。
割とそこは、冷静に見られているかなぁと。まあ、私結構、パニック発作とかもあるのですけど、そこで、この薬を使えばいいとかですね、パニック発作で死ぬことはないということが分かっているので、もう普通に音楽をガンガンにかけて、例えば地下鉄の中とかでは目をつぶったりして。あと、顔を洗うとか、割と体へのアプローチというか民間療法で治したりはしています。
薬ももちろん使いますけど、ただ、聴覚優位・視覚優位・体感優位という大きく3つに分けられるのですけど、私がたぶん聴覚優位なので、そういう時はパニック発作が起きる時は、視覚まで優位になって、情報量があまりにも多くなって、発作を起こすのではないかなと思っているので、目をつぶって音楽をガンガンにかけて、情報をシャットダウンしたら割と治まります。」
インヴェガ(パリペリドン):非定型抗精神病薬
エビリファイ錠(アリピプラゾール):非定型抗精神病薬
グッドミン:睡眠導入剤。レンドルミン(ブロチゾラム)のジェネリック
「それは精神保健福祉士の資格でというよりは、研修(のおかげ)だと思います。研修を受けに行くこともあるので。スキルアップ研修というものに1回行って、研修の中で視覚・聴覚、まあ、体感の話などもあって、そういう福祉の研修で、割と学んだことは多いかなと思います。
特に会社からお金が出たわけでもなかったですし。自分が受けたいから行った形と、あとは……、精神保健福祉士じゃないと行けないということもないと思います。医療従事者、福祉の方とか、あと当事者の方とかも受けていいものだと思います。」