「やはり、きつい時は真っ暗なトンネルの中にいて、絶望の感覚というのはなった人にしか分からないと思うのです。ただ、そこも、いつか時間が経ったり、きつい時が過ぎたら、光がくる時もくるとは思って。ま、そこは私が経験したので、そう思っています。
基本的に、絶望の感覚というのはなった人にしか分からないので、そこは、周りが何を言ったとしてもきついのはほんとにきついあなたが大切だということと、その経験が役立つ時がくるということが1つ。あとは、私だから元気になれたとは思ってほしくは絶対になくて、ここはみんなで元気になれる力があるかなぁと思っています。」
「偏見が私自身、もともと強いほうだと思うので、この病気になっていなかったら、たぶんこういう病気があることも身近に感じることもなかったかなと思います。こういう病気になったからこそ、それこそどういう仕事を一生していこうかと思った時に、こういう病気の経験を活かしてということは思ったと思います。」
「やはり子どもを持って、たぶん私の名前とかは、インターネットで引いたらいくつか、発表のやつとか出てきます。その関係で、子どもに、父親が精神障害を持っているということを、いつか知られる時もくると思います。そういう時にやはり『だからなんだー』と言えるような私にしたいし、家族にしたいし、子どもにもそう思ってほしいと思っています。で、そういうものを、ちゃんと個性として見てもらえるような日本にはしたいかなと思っています。」
「地域に出た姿を見てほしいかなぁとは思っています。どんな人でも必ず地域に出て暮らすべきだし、それで元気になれると思っています。みんなですね。」
「実は、妻には反対されていました、もともとは。ただ伝えたいことはやはりあるかなぁと思って。やはり……子どもを持った私だからとか、障害を持った私だから伝えられることはきっと何かあるのではないかなと思って、ここに来させていただきました。ありがとうございました。」