統合失調症と向き合う

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原 欣洋さん
原 欣洋さん
(はら のぶひろ)
1981年生まれの35歳(収録時)。21歳(大学3年生)の時に発症し、入院となる。大学を卒業後はいろいろな職種に就き、その後、精神保健福祉士の資格を取得して、事業所で働いた経験をもつ。妻と3人の子どもあり。インタビュー時は求職中だったが、2017年1月よりB型事業所の職業指導員として働き始めた。
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9就労について
Q.障害年金は受給されていますか

「もらっています。子の加算があるので、結構金額は大きいです。2か月合わせて22(万円)だから月11万(円)ぐらいですね。それと失業保険もあるので、それで、なんとか食いつないでいます。

(失業保険は)300日です。手帳を持っているとそうなるのです。ま、早めに見つけて早期に就職金を取ろうかなと思っているのだけど。やはりちょっと働きたいですからね。

いや、(妻は)今は育休中です。3番目が(生後)8か月なので。たまに働いていますけど。それで、完全に私の年金と失業保険だけです。」

Q.就職活動はしていますか

「今、受けて落ちたのは、放課後ディと、あとは障害者就業(労)支援センターみたいなところですね、大きなところでやっていると。あとは、なんて言っていいのかな、ハローワークのジョブコーチを受けています。今、書類選考中です。

まあ、大きなところで働いてみるのもいいかと思っていますけども、そこは嘱託なので、お給料はいいですけど、有期契約ですね。」

Q.障害をお持ちの方が就労できるために必要なことは?

「自分、本人ができること、やはりシンプルですけど、生活のベースをつくること。例えば家が片付いているとか、そういう状態でないと、なかなか働けないかなぁと思っています。例えば、家に帰って、すごく家が汚くしていたら、なかなか息も抜けないと思うのですよね。家に帰ってきてちゃんとリラックスできるような環境にしておく。

あとは、家で休みの日とか、帰ってきたあとに、ちゃんと息抜きができるように、余暇活動というか楽しみをつくっておくことが大事かなと思います。生活があって、余暇があって初めて就労というステップにいけるのかなとは思っています。

社会的には……、知らないから偏見が生まれて差別であったり逆差別も生まれると思うので、個人的にはどんどん活躍してくれる当事者が多くなっていけばいいかなぁとは思っています。特に私だから特別ということは全然ないと思うので、私ぐらいだったら誰でもなれるのですよね。なんとなーくやってきただけなので。ただ私のいちばんの力というのは、いろんな人がいたこと、周りの人が。そこの縁の力が大きいかなぁとは思っています。そういうサポートがあれば、きっと、ほとんどの人は元気になれる、リカバリーできるのかなあと思っています。」

Q.人間関係をつくるうえで気をつけていることはありますか

「私、こんな(ふうに)していますけど、割と、空気を読まないで、ぶつかっていくのですよね。あえて空気を読まないことも大事かなぁと思っていることと、ぶつかるというのは、変に裏をかかないというか。普通にしてぶつかっていくこと、変な気を遣わないことは大事かなと思っています。

あまり私、こう見えても正面からぶつかる人なので、割と目上の人にも正面からぶつかっていきますね。」

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