「自分の職がなかった時期ですかね。精神保健福祉士の勉強をしている時は、非常勤で働いていたのですよ。仕事したいという思いがすごくあったのですけれども……。そういう思いを当時の福祉の機関とかにも伝えていたのですけども。障害者雇用というのも知っていたので、そういう所でも働けないかと思ったのです。その時に、『自分は福祉職をやりたいんです』と言ったのですけど、いやいや障害者だから、掃除か倉庫のピッキングぐらいしか仕事ないよと言われて。そういう仕事はまずないからそっちで考えなさいと言われた時は、ほんと絶望しましたね。

福祉の機関だったかハローワークだったか、ハッキリとは、今では、どこの機関がそう言われたか、もしくはどこの機関でも同じようなことを言われたのかもしれないですけど。『精神疾患のある人はそうやって人生諦めなきゃいけないんだぁ』と、その時にちょっと思ってしまって、すごく悔しかったし、辛かったし。

僕は病気があっても、それで自分の人生を限定されたくないなとの思いがあって。ほんと、今の就職活動の話ではないですけど、普通に仕事もしたいし、車にも乗りたいし、友達と遊びに行ったりもしたいと思っていたのですけど、それを全て否定されてしまったような気がして、その時は本当に辛かったです。」