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吉川 敦子 さん
(よしかわ・あつこ)
静岡県立 静岡がんセンター
看護管理部門 看護師長
ストーマ外来において、皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCナース)として、主に大腸がん患者の人工肛門・人工膀胱(ストーマ)のケアにあたっている。
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4トラブル対策
 ②皮膚がかぶれる場合

「皮膚トラブルもいろいろな原因があります。患者さんのケアが悪い、生理的な要因で汗をかきやすくてかぶれてしまう、装具が合わない、体型が少し変わってストーマのサイズが変化している、それに合わせた穴のあけ方をしていないため便にかぶれてしまう、などいろいろな要因でかぶれることがあります。」

Q.皮膚トラブルを悪化させやすいケアとは?

「(皮膚がかぶれて)赤いぽちぽちしたところに自己判断で軟膏を塗ってしまったり、皮がむけているからといって消毒薬を使うと逆に、皮膚のかぶれが強くなったりします。皮膚障害の原因を自己判断してしまうと、余計悪化させてしまうというようなこともあります。」

Q.皮膚トラブルが悪化した場合は?

「まずストーマ外来に来てもらい、それでケアの仕方や装具を変えることで改善するようであれば、様子を見てよいと思います。診断して投薬してもらった方がよいということであれば、皮膚科医と一緒にやるということになります。原因に対してきちんと対処すれば、皮膚は改善します。」

Q.夏場の管理で気をつけることはありますか?

「装具の裏側の茶色い部分が直接皮膚につきますが、ここは皮膚保護剤がついていて、汗も吸ってくれてよい状態を保ってくれます。ただ、この能力にも限界があるので、すごく汗かきの方とか、発汗の多い運動をする方は、その能力を超えてしまうので、そうすると汗を吸わずにいつもじめじめした状態になり、あせもができてしまうことにもなります。」

●装具の交換間隔を短くする

「そういうときは交換間隔を短くするとか、あとはそうなったら交換してしまうというふうにしてくださいとご説明しています。」