4これまでの食生活
「私は小さい頃、ときどきじん麻疹が出てたいへんつらい思いをしました。そのじん麻疹というのは、蚊に刺された後のようなぷくっとしたものが、体のいろいろなところにポツポツとできて、それが繋がって地図のようになるものでした。ある方から、『ワカメの酢の物を摂ってみたら?』と伺って、じん麻疹の兆候が出るとその酢の物を摂るようにしていました。年齢とともにじん麻疹が出なくなり、好きな野菜の種類が増えてゆきました。
この幼い頃のじん麻疹の思い出は、私自身に強烈な印象を与えていたようで、大人になってからは、野菜をたくさん摂って栄養のバランスに気をつけて過ごすようになりました。
結婚して最初の赤ちゃんを流産してからは、それに拍車をかけて有機野菜をたくさん摂って、なるべく無添加無着色の体に安全と言われている食事にするよう気をつけてきました。人生の3分の2以上は食事に十分気をつけてきたつもりなのです。ですので、どうしてこの病気になったのか不思議な気がしました。この病名すなわち野菜不足というイメージが強かったので、知人に話したときも、『あなたがそうなるなんてありえない』とおっしゃっていたくらいです。」