がんと向き合う

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Hana-Sukieさん
(ニックネーム)
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1947年生まれ。神奈川県出身、主婦。家族は夫と、娘2人。2000年12月に直腸癌と肝臓への転移が見つかり、翌年2月に直腸がんと転移先の肝臓の一部を切除。ステージは4。同年9月に再度肝臓への転移が見つかり、肝臓の一部を切除。術後の抗がん剤治療は特になし。2009年7月に大腸ポリープを2つ切除。病気になって、自分磨きを意識するようになり、また家庭を居心地のよい空間にしたいという気持ちが強くなった。子供の頃に読んだ『少女パレアナ』の読書体験が病気と向き合ううえで役に立っている。
4これまでの食生活

「私は小さい頃、ときどきじん麻疹が出てたいへんつらい思いをしました。そのじん麻疹というのは、蚊に刺された後のようなぷくっとしたものが、体のいろいろなところにポツポツとできて、それが繋がって地図のようになるものでした。ある方から、『ワカメの酢の物を摂ってみたら?』と伺って、じん麻疹の兆候が出るとその酢の物を摂るようにしていました。年齢とともにじん麻疹が出なくなり、好きな野菜の種類が増えてゆきました。

この幼い頃のじん麻疹の思い出は、私自身に強烈な印象を与えていたようで、大人になってからは、野菜をたくさん摂って栄養のバランスに気をつけて過ごすようになりました。

結婚して最初の赤ちゃんを流産してからは、それに拍車をかけて有機野菜をたくさん摂って、なるべく無添加無着色の体に安全と言われている食事にするよう気をつけてきました。人生の3分の2以上は食事に十分気をつけてきたつもりなのです。ですので、どうしてこの病気になったのか不思議な気がしました。この病名すなわち野菜不足というイメージが強かったので、知人に話したときも、『あなたがそうなるなんてありえない』とおっしゃっていたくらいです。」