私は乳がんになって意外なことがわかりました。
それは「その経験が、それまでの人生や自分と周りの人たちとの関係を
見直すきっかけになる、きわめて人間的で貴重なものである」
ということです。
がんと告げられた時からの「病い」と
付き合う上でのヒントを小さなテーマとした
乳がん経験者(50人)とそのご家族へのアンケート調査から、
「素直でありのままの気持ち」を病気の経過と共に
そのまま伝えてみたいと思いました。
いちばん伝えたかった気持ちは
「立ち向かっていくのは、決してひとりでは、ない」
ということです。
何とかしてあげたいのに、やり方がわからなくて
もどかしい思いでいる「周りの人たち」、
さまざまな立場の「同じ病いの人たち」、
そして「支える医療者」がそばにいます。
みんなで気持ちを出し合って、あたらしい門出に向かって
少しずつ前に歩いていきませんか?
このブックレットを手にとった方々が、
それぞれのハッピィを目ざして
共に立ち向かっていかれることを願ってやみません。
2006年9月
MRC 山本ちかこ
―― 「BE HAPPY しあわせをみつけよう」ごあいさつ より
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