7メッセージ
「私はカルテの情報開示請求をしたのですが、そのときに自分がすごくたくさんの医療従事者の方にサポートしてもらっているということをはじめて知ったのです。自分が接している人だけではなくて、たとえば病理の先生、画像診断をする先生、自分が会っていない人がいっぱいいると思うのです。そういう人たちの力と、社会的なスキル、職能があって今こうして生きていられるのですよね。そういう医療従事者の方には本当に感謝をしていますし、そういう人に救ってもらった命なので、なおさら医療をよくするために患者が後押しできることは、なんでもしていきたいなと思っています。」
●社会で生きる人として
「医療者と患者さんというのはがちんこ勝負するのではなくて、一緒にひとつのチームとして、家族として、病気と向き合えていけるようになれたらいいなと思います。それと同時に、患者さんはやはり社会で生きていかないと仕様がないので、そういう方たちが治療が済んだあと、その人をどう社会に戻していくのかということも、医療者の方、コメディカルの方、ソシアルワーカーの方とこれからは一緒に考えていっていただけたらいいなと思っています。
それと、あと家族もすごくたいへんだと思うのですよね。うちでも、私は割とさばさばと割り切っていって、自分は代わりがいないので自分が向き合うしかないと思うのですけど、家族もやはり同じだけすごく影響を受けて考えてしまいますので、その家族のほうの支援もとても必要なのだろうなと思っています。それはやはり患者さん自身がいちばん生き生きしていることが、家族に対しては自分ができるメッセージなのかなと思います。」