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河村 裕美さん
河村 裕美さん
(かわむら・ひろみ)
熱海市出身。静岡県庁勤務。1999年(32歳)に結婚。結婚して1週間後に子宮頸がんを宣告され、手術を受ける。闘病中の経験から、女性特有のがんサポートグループ「オレンジティ」を設立。子宮頸がんの啓発活動ティール&ホワイトリボンキャンペーン理事長。著書に『グローバルマザー』(2012年 静岡新聞社刊)。
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9後遺症のケアにお金がかかる

「(子宮頸がんの)治療費は3ヵ月間で120万円ぐらい払った記憶があります。しかし高額医療費としてかなり返金されたのと、あとかけていた保険も全部返金されたので、結構治療費分はとれていました。そのときはそう思っていたのですが、結構、後遺症にお金がかかるのです。しかも、そこは保険がききません。意外とそこは見過ごされていて、実際、がんに対してはそれほどお金はかかっていないし、たぶん子宮頸がんにかかる方たちは、がんそのものについてはそれほどお金がかからないかもしれないけれど、そのあとの後遺症のケアに対してお金がかかるということを忘れているのではないか、忘れているというより、知らないのではないかと思います。私も知りませんでした。

たとえば、尿パッドは毎日つけていないといけないのと、生理用のものより少し高いので、それも結構お金がかかります。しかも年間通してずっとです。また下剤を買ったり、あと(リンパ浮腫のための弾性)ストッキングは1枚2万円します。保険適用になったといっても2回までで、それも2008年4月からなので、結構お金はかかります。それが一生涯続きますので。」