統合失調症と向き合う

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中田さん
中田さん
(仮名)
1975年生まれ(現在33歳)。20歳のときに幻聴、奇妙な行動が始まり、緊急受診。初診日から5年間に4回の入院、5年〜10年目に3回の入院、30歳を超えてからの3年間は1回の入院歴がある。現在、週1回作業所で就労移行支援プログラムを受け、週2回クラブハウス「ForUsフォーラス」に通い、週2日、事務の仕事についている。クラブハウスではファシリテーターとして活動。
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5現在の服薬について

「朝が6錠で夕方が9錠、寝る前が2錠です。ジプレキサ、眠剤ではマイスリーですね。ちょっと最近の薬は、僕、紙を見てないので覚えていないのですが、デパケンRという薬もあったと思います。

副作用…、喉が渇きます。あと、体の動作が鈍くなるのもありますし、直接これが原因かどうか分からないんですが、ときに頭痛があります。頭痛に関してだけは、生活に支障が出てしまって。例えば、いつも頭痛が起こるのが朝なんですね。で、その日仕事があると、ずーっと頭が痛いのを我慢して職場に行ったり、一日中、家で休むしかないっていう状態になったこともあります。」

ジプレキサ(オランザピン):非定型抗精神病薬
マイスリー(酒石酸ゾルピデム):入眠剤
デパケンR(バルプロ酸ナトリウム):気分安定薬、抗てんかん薬

●職場での薬の副作用対策

「トイレの回数もすごい多くて、あまりにも何回も行くんで、僕自身が引け目、負い目を感じてしまうときがありますね、やっぱり。喉が乾くので飲物は置いておくんですけど、仕事をする上で配慮をしたところと言えば、トイレから近いところにセッティングをしてもらったことですね。」

●ジョブコーチからアドバイス

「薬の(副作用と言えるかどうかわかりませんが)、ちょっと頭がぼーっとしたりだとか、簡単なミスを起こしやすいです。例えば、仕事の中に、1から5の段階があるとしたら、1と4を抜かして1、3、5という順序で仕事をしてしまったり、途中で書いても、次のが書けずに3個目のを書いちゃったりとか、そういう一段飛ばしで仕事をこなすって注意を受けました。

ジョブコーチと一緒に注意を、アドバイスを受けてやり直します。(それは)実習生として受けています。(ジョブコーチは)はじめの内はずっといまして、今は午前中だったら午前中、午後だったら午後だけという形になりました。 (自分の通う)作業所に登録すると、自分はなになにを希望しています、就労移行プログラムを受けたいですと言えば、ジョブコーチがいろいろと指示、相談に乗ってくれます。」

ジョブコーチ:障害者が就労し、安定した職業生活を送ることができるようになるために、当事者ならびに当事者に関わる様々な人たちに支援をする人のこと。当事者の技術的・精神的な支援を行うだけではなく、就労先の会社との交渉や実際の作業確認など、実際に会社と対面しながら支援活動を行う。
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