統合失調症と向き合う

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中田さん
中田さん
(仮名)
1975年生まれ(現在33歳)。20歳のときに幻聴、奇妙な行動が始まり、緊急受診。初診日から5年間に4回の入院、5年〜10年目に3回の入院、30歳を超えてからの3年間は1回の入院歴がある。現在、週1回作業所で就労移行支援プログラムを受け、週2回クラブハウス「ForUsフォーラス」に通い、週2日、事務の仕事についている。クラブハウスではファシリテーターとして活動。
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6障害年金、生活保護

「僕は定時制高校で学んでいたので、高校の頃から一人暮らしをしていました。ですから、病気になっても一人暮らしをするのというのは変わらなかったです。
病気になって以降は、23歳で障害者年金生活保護の受給対象者になりました。僕も障害者として、なんかいきなりつきつけられたものですから、『なんで?』というの(気持ち)が一番大きくて。仕事にしても、今みたいにオープンに働けますという情報がなく、作業所に行って、そのなんか甘んじていたというか…。(障害者手帳の申請は)僕の家族が、母子ホームでお世話になっていたので、母子ホームの寮の先生方が手続きをしてくださいました。」

障害年金:病気やけがなどによって、一定程度の障害の状態になった人に対して支給される年金のこと。障害の程度に応じて支払われる金額が異なる。
生活保護:病気やけがで収入がない、もしくは収入が不十分なときに、最低限度の生活を保障する制度。年金やその他の経済支援で利用できものがあればそれを優先して利用し、それでも不足する分を生活保護で受給する。

●週1回のホームヘルプサービス

「ホームヘルパーが家に来てくれまして、掃除を一緒にしたり、調理をしてくださったりしています。週に一回、1時間半です。生活保護なので、費用は市役所が(支払います)。(ホームヘルプサービスは)すごく助かっています。掃除と買い物と調理以外に服薬確認をしてくれるんですね。僕が飲み忘れてたりすると、指摘してくれるので、飲み忘れを防ぐことがある程度できるようになります。そのサービスは、僕が入院していたときに、服薬のためのサービスが必要だということで、市役所のケースワーカーさんとお医者さんがお話をしてホームヘルプサービスを入れようという形になったそうなんですね。僕からはあまりアクションは起こしていません。」

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