10現在の医療や福祉制度に望むこと
「医療に関して言えば、薬物療法主体でも代替療法との併用などとか、もっと医師が多角的な視野をもって一人一人の患者さんに処方できるような枠組みの法整備をする必要があるでしょう。もちろんその代替療法がね、十分効能があると実証できた場合ですけども。
もうひとつ言いたいのは、なによりも病者の数に比して支援者の数が少なすぎるということ。しかもその少ない支援者も活躍の場が限られているということ。病院で雇う数も少ないし、施設で雇おうと思っても予算がなかったり。そういうところに国がもっと援助を増やして、必要ならば法を変えて、今後、勉強とか体験とか、難しいいろいろな専門知識を学んだ方が思う存分働ける場所を、やっぱり国が作っていかないと。
浅野社会復帰センターという施設が北九州にはあるんですけども、ここも縮小気味でね。自立支援法の枠内での支援になってしまって、かつては市内をまめなく巡回して回るぐらいパワーがあったのに、今、縮小してしまっているんですよ、当然予算限られているからPSWを増やしたくても増やせないし、看護師さんを入れたくても入れられないし、ましてやお医者さんを雇うなんてことできない。そこのへんをやっぱり国とか自治体がもうちょっと精神医療に関しては、充実させてほしいなという気持ちがあります。」