「長期的な目標は、それこそライフワークというか自分が死んだ後にもつながるような当事者活動グループを残したいというようなの(意味)があるんですけども。短期的にというか目の前の目標というのは、取りあえずメンバーがみんな社会保険に入ろうと、それなりに稼いで。で、社会保険で、ここに通えてここで仕事をしてそれで生計を立てられるようにしようというのが当面の、まあ現実的というか、どこまで現実的なものかわからないですけれども、みんな共通した意識として持っています。
(前はここで)ヘルパーステーションを1年半続けたんですけども、やっぱり体力的・精神的に無理があって、去年の10月で一端閉鎖してしまったんですよ。今やっている仕事というのは、出版のお手伝いとか、創作活動をしてそれをオンデマンドの本にするとか、あとは内職とか、いわゆる作業所の域をまだ出ていないんですけども。これからはね、もっとお金になると言っては悪いけども、ちゃんとして食べていけるような会社組織にしたいと思っています。」
「去年から北九州市であの委託されて僕たちの法人でピアカウンセリング事業というのをやっているんです。それは、友人の悩みを聞いてあげたり自分の悩みを聞いてもらったり、まあそんなことでもいいんだけども、社会資源と言えるほどのピアカウンセリング事業にまだなっていないので、これから先充実していきたいと思うんですけれどもね。だからこそそういう社会資源をどんどん増やして、僕らがほんとに目指すものは何なのかと、理想を持ってそれに近づけていく活動、当事者活動というのをメインにして活動しているわけです。
全国に何千っていう患者会みたいなのがあります。そういう人たちが今度ネットワークを作ってね、当事者が言いたいことをどんどん言えるような世の中にして、そういう発言する機会を(作り)、一人の声じゃ小さいけれども全国の声を集めればやっぱり大きな力になっていくと思うんですよね。」
ピアカウンセリング:同じ境遇や環境にある人たちが上下の立場ではなく、互いに語り合ったり話を聴き合ったりすることで、自己信頼の回復や人間関係の再構築を目指し、自立生活をサポートする。